「小津安二郎」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
罠(1949/米) |
ロバート・ワイズの最良作と云ってもいい良く出来た映画だ。まずは高低の感覚がいい。例えば、ロバート・ライアンがいる控え室が半地下にあり、彼がその窓から、通りを挟んだホテルの上階を仰ぎ見るカットなんて、視線の動きのある、焦燥感がよく表現されたカットだ。 [review] (ゑぎ) | [投票] | |
市井に溜まった欲と鬱憤が一気に吐き出される場末のエンタメ会場。その餌食となるプライドと負け癖感が充満したボクサーの控室。状況に見切りをつけた女が未練という磁場に揺れ彷徨う夜の街。勝敗の代償は、そんな鬱屈を晴らしたのだろうか。充実の小品、73分。 (ぽんしゅう) | [投票(1)] |