「チャップリン」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
嘆きのピエタ(2012/韓国) |
私が変わったのかキム・ギドクが変わったのか、どうも手前勝手に定めたルールの上で「一番の悲劇」を拵えているようで、この作為性にはちょっと付き合いきれない。人力を借りず自動的に絶命に至らしめるというモノの装置的な用法など、着想の単位ではいまだ捨てるには惜しい面白さを持っているけれども。 (3819695) | [投票] | |
醒めた憎しみを滾らす子と母の予断を許さぬ展開が、近代化が崩壊し行く世相を背景に錯綜と混沌のスパイラルを形成するかに見えた前半。しかし、「愛」を肯定する胡散臭さで一気にトーンダウンする。それが理に落ちすぎる終盤の仕掛けの便法に見えるから尚更。 (けにろん) | [投票(1)] | |
本能としの愛情の強度についての映画である。青年は母と子を結ぶ愛情の強靭さを知らなかった。その「強さ」とは人間の本能に根ざした力である。人の存在に係わる絶望が引き起こす自己破壊的結末。キム・ギドク流の悲痛が噴出する何とも壮絶なラストシーンだ。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(3)] |