★4 | 旅の話だ。行き先は男(チェン・ヨンチョン)のなかに堆積し、関係性があいまになってしまった、かつては確かに「存在していた」はずなものと、いつの間にか「失っていた」ものの断片が織りす混沌。すなわち残された男の時間のなかで足踏みを続ける“今”のなかだ。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(3)] |
★5 | 貴州は未踏だが、孟族の国は越中国境で馴染みがある。峰巒重畳たる低山の風景、坂と階段の多い町、崖際や山裾の高低を活かした建築など目を楽しませる被写体が多い。伝奇のリアルへの蚕食、騙し絵的な背景幕、滴・蒸気・汽笛の魔術的な表現、無意識にそよめく囃子声、絵巻物のようにパンするカメラ、個々の背中を追って町の動脈を行き来する移動撮影、譫言のような詩の朗読など先人の影響は明らかだが、病みつきになる魅力がある [review] (袋のうさぎ) | [投票(2)] |
★4 | ファーストカットはほゞ360度パンニング。部屋の中をパンニングし、カメラは途中で、開いたドアを抜け、テラスの方へ前進移動する。飲んだくれの犬、と呼ばれる犬がウロウロしている。というように、前半の凱里の町では、緩やかにパンニングで見せるカメラワークが見どころだ。
[review] (ゑぎ) | [投票(2)] |
★4 | 2作目から見たが、この処女作は2作目の原型か。カメラの舐め方、詩情、展開などにそれを感じる。けれど、見る方も我慢を強いられるのも事実。そんな大陸的な大きさがビー・ガンの持ち味だ。中国南西部にの道路には中央分離帯がない、、。 (セント) | [投票] |