「小津安二郎」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
やまぶき(2022/日=仏) |
16mmフィルムのざっくりした質感が荒々しくも懐かしい。だがテーマは今日的だ。描かれる地方都市の生活者の群像に中央(政治)や異国(情勢)との(物理的には測れない)心の距離の乖離と混沌が滲みだす。それでも"そこにいる”ことであらわれる光明を信じるという祈り。 (ぽんしゅう) | [投票(1)] | |
9条堅持を訴える女子高生とどん底人生に踠く韓国人を併置したところで意味あるとも思えぬが、彼を取り巻く職場・家庭の描写に一方ならぬリアリティと厚みがあり魅せられる。それは全てが悪目に転がっても歯を食いしばり生きる大多数の人たちへの思い。 (けにろん) | [投票(1)] |