「チャップリン」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
愛に乱暴(2024/日) |
不穏で不可解の連鎖が破綻に至らないあたり吉田修一的に生煮えなのだが、それでも「ありがとう」の言葉に涙する江口の孤独は胸を打つ。後景に別芝居を配するショットの複層感が手持ちカメラの安易さを希釈する。それは登場人物の多義性にも通底する。 (けにろん) | [投票(1)] | |
淡々と日常を“こなしている”ように見える桃子(江口のりこ)だが、終始、彼女にまとわりつくような視線(カメラ重森豊太郎)が、この女の“ただならなさ”を暗示して不穏だ。その不穏が彼女の外部に起因するのか、内側から発散されているか、初めは分からない。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(2)] |