★4 | 本当は自分が傷つきたくないだけなのに、あたかも他者への思いやりであるかのように装った「優しさ」が蔓延する優柔関係の不快。タマ子は、そんな群れ社会のウソ臭さを本能的に察知しているのだ。「群れない女子」が深く静かに潜行する日本は決してダメじゃない。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(1)] |
★4 | 前田敦子が○○志望の痛い女子というまさかの設定に説得力と笑いを持たせるのは山下監督の手腕ならでは。『どんてん生活』から始まったこの路線、『リンダリンダリンダ』など女優の扱いも学びステップアップを続け、この作品が生まれるのは必然なのだった。 (ガリガリ博士) | [投票] |
★3 | 丁寧な仕事だし山下の印も過不足無く織り込まれた或る意味全うされた作品だが、だから何なのと言いたくもなる。プロモ的素材ということで『四月物語』を思い出したが、タマ子を松たか子のように愛でる訳にはいかない。人間的な共振対象は野郎で充分。 (けにろん) | [投票(1)] |
★5 | 山下敦弘、遂に小津の域に達する。グッときた。(レビューは『晩春』のネタバレがあるよ) [review] (ペペロンチーノ) | [投票(5)] |
★4 | 前田ってこういう演技ができるのね、とちょっと見直した。ちょっとだけ前に出る、そんな女の子を上手く表せていた。父親の件に関してはちょっと抗う。男の子にもちょっと関わる。見逃しそうな「ちょっと」を描きつつ、それを観客に気づかせるのも監督の力量なのだな。悪くない。 (tkcrows) | [投票(1)] |
★4 | 役者の演技と小道具や美術、音響など細かなディテール、反復とずれの映画だと最初の30ショット程で見せ、そのフォーマットに沿って進行する。私の苦手なタイプであるが、変なアップを変な時に挿入したりしない(実際、純然たるアップは少ない。カメラを引いて小道具や身体まで映す。顔だけでなく全身・風景も取り入れる傾向は好ましい)し、アクセサリー教室のドアは明らかに黄色く塗り直している。これは悪い仕事ではない。 (赤い戦車) | [投票] |