★4 | 成瀬も京マチ子もいつもながら、良いなぁ。しかし、京、森雅之、久我美子、山本礼三郎、浦辺粂子の演技の緊張感といったら!わけても山本が抜群に良い。 船越英二も妙味。傑作とまでは行かないが、佳作。['04.2.13京都文化博物館] (直人) | [投票] |
★5 | 江戸期以降、義理と人情の板ばさみ関係が人情劇の基本なのだがここまで義理の関係が後退して人情の部分のみが前面に出てくる人情劇も珍しい。しかも一級品の演技に支えられて、成瀬巳喜男の隠れた名品といえる。 [review] (ジェリー) | [投票(5)] |
★4 | 作中人物たちの日常は熟れてほとんど終末的な退廃に接近しているかに見える。しかしそれは彼らにとってまさに日常であるのだから、彼らはそのことに気づきすらしない。一方でラストに限らず爽やかな空気が取り込まれてもいるのだが、その文字通り嘘のような爽やかさが却って怖ろしい。 [review] (3819695) | [投票(2)] |
★4 | 浦辺粂子が再登場する『稲妻』の批評作。もうひとりの主役は途中から姿が見えなくなる山本礼三郎。 [review] (寒山拾得) | [投票(1)] |
★5 | バスの運ぶ物語。成瀬巳喜男の映画はどの作品も唸るような繊細な考え抜かれたカッティングが氾濫しているけれども、そんな中でも「驚き」に満ちたキャッチーなカッティングを次々に繰り出す作品がある。例えば『おかあさん』なんかが典型だと思うが、本作も『おかあさん』と同レベルの傑作だ。 [review] (ゑぎ) | [投票(3)] |
★3 | 復興発展をとげてつつあるであろう都心から、過去を失いつつさらにとり残されていく都市近郊の淀みと焦り。そんな空気がひしひしと伝わってくるのだが、兄(森雅之)の妹(京マチ子)に対するやつ当たり的言動と、それへの妹の心情の振幅が見えにくい。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(1)] |
★3 | こんな荒っぽい森雅之は初めて見た。しかもツンデレだし。でも腕に彫ってある桃の刺青が微妙・・・。 [review] (TOMIMORI) | [投票(1)] |
★4 | 「あに」の要素が薄い。「いもうとあに」と改題すべきだ。[ラピュタ阿佐ヶ谷] [review] (Yasu) | [投票] |