★5 | 名美(余)を取り巻く物語に介在せざるを得ない村木(竹中)のスタンスが濃厚な背景描写も相俟り完璧な説得力だ。間断しない緊張感と正真正銘のハードさ。雨・闇・光彩・影など佐々木原の仕掛けも豊富で且つ濡れている。石井のピーク。 (けにろん) | [投票(3)] |
★5 | 現実から逃避した少女は男の強さに夢を託した。10年を経て夢は悪夢へと変わり、女の“純心”は復讐するかのように世を棄てた男を虜にする。落ちてくる男と女がいるかぎり、きっと純愛の連鎖はつづくのだろう・・・引き付け合う負の力。 (ぽんしゅう) | [投票(2)] |
★5 | 物語への観客の期待を裏切りながら展開するのは石井隆という人の基本なんじゃないか、と思うけど、それは映画にとってすごく大事なことな気がしてます。現実とファンタジーの境界を超えてからも、それを説明しない演出は観客を信頼している、というか、人間にはどんな出来事も耐えられる、という姿勢が横溢していて好き。 (エピキュリアン) | [投票(1)] |
★4 | ロマンポルノ直系のじめじめした雰囲気が大変秀逸。和製ハードボイルドとしてもよく出来た傑作だ。埠頭での長回しはまさに名場面。なんとも切ない幕切れにガチ泣きしかけた。 (赤い戦車) | [投票] |
★4 | 美しかったり醜かったり、若かったり老けていたり、細かったり太かったりする余貴美子 がなかなか良かった。竹中直人は相変わらずの熱演だが,この人が主役の映画は少々苦手です。 (熱田海之) | [投票] |