★4 | 自虐的モラトリアム女が開き直って一念発起し自己再生するベタな規定路線上の物語は余り説得力もないのだが、日常的におっさんとオバハンがまぐわう土俗環境の今村が降臨したかの如き描写の魅力と徹底的なダメ男を許す川島的女権信仰が太い。 (けにろん) | [投票(4)] |
★3 | おかんのハグの破壊力は凄まじい。抱いてやるよの一言をこんなにカッコよく言える男になりたいよ…。じわじわくるので評価は変わる可能性あり。72/100 [review] (たろ) | [投票(2)] |
★5 | まさにそこに生きている人たちの本当の息遣いが聞こえてきそうな体温が感じられる作品だ。強いなあと思う。本音がほとんどで飾りがない人生。人間から虚飾を剥いで剥いてしまったらこんな人間像が浮かび上がってくるだろうなあと思わせる。 [review] (セント) | [投票(5)] |
★4 | ちょっと新しい笑いを体験した。先の見えない暗い時代を悲観せずに、というベクトルではなく、むしろ開き直り、その諦念から生まれるため息のような笑いが良い。諦めているからこそ、突き抜けた笑いが「上を向いて歩こう」的価値観とは全く逆の明るさを撒き散らしていく。 (まー) | [投票(2)] |
★4 | 「頑張れば誰もが成功を手にする」という繰り言の底が抜けたいま、弱冠26歳の石井裕也が描く「頑張る」の先にあるのは「未来の幸福」などではなく「頑張る今」の連続がもたらす充実感なのだ。そこに嘘が無いぶん、自虐の底からたちあがる「中の下」賛歌が心地よい。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(7)] |
★3 | 満島ひかりの存在・演技力があってこそ成立した作品。開き直った佐和子(満島ひかり)の眼に宿る狂気は、本作の全てを統制するだけの力がある。 [review] (Master) | [投票] |