★3 | クリムゾン・ピーク(2015/米) | 『レベッカ』ベースな古典怪奇譚を贅を尽くした意匠を纏わせ心ゆくまで磨き上げたかったのだろうが内実が凡庸で単なる虚仮威しで終わってしまった。地下貯水槽や赤土採掘機といった魅力的で大がかりな装置がてんで活かされない。これは糞詰まり的に頷けない。 | [投票] |
★5 | アベンジャーズ(2012/米) | 精緻なフィギュアのジオラマ的ミディアムショットの安定と宮崎駿的アクション演出のキメの快感が交錯する中、旧ハリウッド籠中の凸凹コンビの応酬を軸に全うした脚本を久々に感じた。ダウニー主戦だがスカヨハ・レナーも良いとこ持ってくよ。 | [投票(2)] |
★3 | アベンジャーズ エンドゲーム(2019/米) | サノスの言い分に一理あるし痛みを伴わぬ間引の安楽感ゆえに1時間かけての鎮魂・苦渋は大袈裟な紙芝居めく。タイトな面子が残っての望まぬ自己犠牲な顛末に向け全身全霊で物語を絞っていくところ又かの無駄弾補充で拡散し挙句は何でもぶち込む闇鍋と化した。 | [投票(3)] |
★4 | アベンジャーズ インフィニティ・ウォー(2018/米) | 惜しげもない新陳代謝で古い血が放逐される小気味いい冷徹なマーケティング戦略。アクション演出も地球での初戦のキレは一体この先どうなるの期待を煽る。中盤も集め過ぎなキャラ群を3手に分けてのカットバックが王道の快感。ただ終盤の畳み方がどっちらけ。 | [投票(1)] |
★4 | キングコング:髑髏島の巨神(2017/米) | 「怪獣無法地帯」な設定は最深部の琴線に触れるが巨大水牛・巨大蛸・巨大蜘蛛・巨大七節と色々出てきた挙句コングの相手は又かの巨大蜥蜴。米映画のジャンルのトラウマ的病理を伺わせる。時代設定をベトナム戦争終結間際に置きロックがガンガン流るのが良い。 | [投票(1)] |