アダム・B・スターンの映画ファンのコメント
レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019/米) 教授のおかしな妄想殺人(2015/米) 女と男の観覧車(2017/米) カフェ・ソサエティ(2016/米) サン・セバスチャンへ、ようこそ(2020/スペイン=米=伊) ブルージャスミン(2013/米)が好きな人 | ファンを表示する |
ぽんしゅうのコメント |
レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019/米) | なんだこの爽やかな肯定感は。良い意味でアレン映画じゃないみたいだ。男と女を描いて相かわらずの“からかい”はあってもかつての皮肉や毒がない。そもそも古今東西、80歳過ぎの爺さんが20歳そこそこの恋愛模様を撮った例を知らない。ましてこんなに面白いなんて。 [review] | [投票(2)] | |
教授のおかしな妄想殺人(2015/米) | 無為な「言葉」が沈殿したかのように、醜くぷっくり弛緩した腹の哲学教授。過去の「言葉」の堆積に無邪気に憧れて、肌も露わに健康美をふりまくお嬢さん女子大生。そんな二人の風体対比の妙。絶望に恋をする女と、脱思考に希望を見出す男の話。 [review] | [投票(1)] | |
女と男の観覧車(2017/米) | ブリキ玩具のような毒キノコ色のコニーアイランド。どす黒いオレンジ色に染まる女の部屋。窓外には観覧車が血を滴らせた骸骨のような姿をさらす。いつしか女を包む希望もどきの青ざめた光も生気なく虚ろだ。女は自分の閉塞と願望の振れ幅の極端さに気づいていない。 [review] | [投票(5)] | |
カフェ・ソサエティ(2016/米) | 欧州行脚を謳歌したアレン帰国後初のNY回帰。相かわらず好調なハリウッド風刺にほくそ笑むも、起死回生“カフェ・ソサエティ”のざまあ見ろ効果はどこえやら。純情ボビー(ジェシー・アイゼンバーグ)は好青年のまま、もの分り良さげな「おとな」に成り下る。 | [投票(1)] | |
サン・セバスチャンへ、ようこそ(2020/スペイン=米=伊) | やぁ、楽し映画でした。現役世代に相手にされなくなった皮肉屋ニューヨーカーの成れの果てウォレス・ショーンの懲りない意固地さ。なんか可愛らしいじゃないですか。本人はマイペースでめげてないようだし、こんな爺さんになるのも悪くないかもと思いました。 [review] | [投票] | |
ブルージャスミン(2013/米) | ジャスミン(ケイト・ブランシェット)の鼻もちならない上昇志向は現実からの逃避にも見え、一方、妹ジンジャー(サリー・ホーキンス)の弛緩は向上心の意味すら理解できない現実肯定への逃避。対を織りなす成り行き志向が「懸命」を哂う笑えない喜劇。 | [投票(3)] |