★5 | ことさらにアレハンドロ・ホドロフスキーが「マジック・リアリズム」だと喧伝されるのには、実は、違和感がある。なぜなら、良く出来た映画のカットは、すべからく(たとえノンフィクションであっても)、「魔術的現実」ではないか。それは「映画的瞬間」という言葉と同意なのだ。 [review] (ゑぎ) | [投票(3)] |
★4 | 親父憎しの恨み節が自らが爺さんになっても尚持続される執念はともかく、好き勝手やっていいんだと諭される息子こそ良い面の皮でほっとけと言いたい。のであるが、頑固で変態であった爺いの繰り言は悔しいがオモロイ。世界は縮小したが切実な思いは胸を打つ。 (けにろん) | [投票(3)] |
★4 | 家族との軋轢や友人との葛藤といった「負」を描きながらも、老作家の自伝は刺激的で絢爛で騒々しくポジティブだ。それは90年に及ばんとする「創作」に対する欲望の持続と、人生のすべてを肯定的に書き換えようとする自己愛の深さの発露だ。なんと幸福な人生だろう。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(4)] |
★4 | 初ポドロフスキーの私。アーティスティックなだけで、つまらなかったら困ると思っていたら、ちゃんと最後まで、楽しい映画でした。 [review] (プロキオン14) | [投票(1)] |
★4 | ホドロフスキーの朗らかな自己肯定の羅列。青年は青春の蹉跌に思い悩みつつも、実は他のほとんどの悩める人々に求められるこの世の導師だ。それが大真面目な描写であることは、この作品が青春コメディの色彩もはらみながら、実は二度ほどしかギャグと呼べる描写を含んでいないことからも知れる。母とステラ役を兼ねるフローレスの役割は意味深い。
[review] (水那岐) | [投票(3)] |