間宮祥太朗の映画ファンのコメント
家族を想うとき(2019/英=仏=ベルギー) |
物流と介護という社会構造の皺寄せが鋭角的に顕現する分野で功利主義的経営論理が従業する者を疲弊させていく。悪意なき消費者や庇護されるべき老人という前提が幼い娘を泣かせ良妻に怒号させる。誰かが言わねばならない現代の矛盾を分析的筆致で紡いだ提言。 (けにろん) | [投票(4)] | |
家族揃った夕食時に呼び出されるアビー。皆でワーゲンのバンに乗り向かう。歌を唄いながら。駆けつけたシーンで、アビーは「私はあなたから学んでいる」と云う。素晴らしいアビー。アビーの聡明さ! [review] (ゑぎ) | [投票(1)] | |
効率は時間を利潤に変えるが、無駄は時間を自由に変える。だから時間を独占する者が現れれば、残された者は利潤も自由も奪われる。彼らは蟻地獄に気づかずもがく蟻だ。あまりに救いのない“事実”を見せつけられ、じゃあどうすればいいんだという絶望だけが残る。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(8)] | |
せめて正しい方向性を示す邦題にしようよ。この映画の家族より観客が可愛そうだ。 [review] (ペペロンチーノ) | [投票(4)] |