★4 | あたかも虚構のような現実を、現実として描くには、出来事の流れを無視して“瞬間”の集積を描いた方が説得力があるのかもしれない。このスピードにまかせ、虚飾の断片を寄せ集めただけにみえるPVのような映像は、確かにきっちりと物語を語るだけの力を持っている。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(3)] |
★3 | ある意味ウォン・カーウァイ『欲望の翼』だが、ドラマとしては一歩も進まず横に移動しただけの印象。 [review] (ペペロンチーノ) | [投票(1)] |
★4 | 薄弱者を憐れむ後ろめたさに苛まれる門脇には、それが知的優越感になっている自覚もある。この厭さを隠すためにムギムギが性欲の対象になって当事者性を獲得させる件は唐突で、結果としてラスボス浅野の価値観を超えるものを提示できず、 [review] (disjunctive) | [投票(2)] |
★5 | 嵐のように過ぎ行くモラトリアム期の無軌道と軋轢と煩悶を描いて平成の終わりに飛び出した松竹NVの感。それは瞬く間に終わる儚い夢であり殺されたチワワちゃんも程なく忘れ去られるだろう。現場の海岸で手向ける花が猶予期間の終焉を表象する切なさが出色。 (けにろん) | [投票(2)] |