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東地和生の映画ファンのコメント

アリスとテレスのまぼろし工場(2023/日) 星の子(2020/日) さよならの朝に約束の花をかざろう(2018/日)が好きな人ファンを表示する

山河ノスタルジア(2015/中国=日=仏)************

★3時折り立ち上る「爆炎」に彩られるこの作品世界だが、爆炎に比例して過剰な感情の爆発があるかといえば結構あっさりしている。泣き女もかくやというような号泣も影を潜め、家族の対立にともなう怒号すらあっさりと片づけられた。ここはペットショップ・ボーイズの歌に象徴される資本主義中国のプレリュードたる場だ。それは「ドル」の名をもつ息子に象徴される世界にぴったりな、旧世代風俗への別離を謳うステージとなる。 (水那岐)[投票(2)]
★5バブルがもたらした軽薄と浅慮もまた過去に流れ死別や生き別れさえも瞬時の追憶と化するだろう。凄まじくシニカルだが堪らなくノスタルジック。親子の絆のようなものが描かれても現実にそれは断ち切られたまま。あの頃の音楽だけが脳裏でリフレインし続ける。 (けにろん)[投票(2)]
★4過去の希望を確認し、未来の不自由を予感する、今を憂う断絶のメロドラマ。あまりに短時間で手に入れた未熟な自由は「個」を孤立させた。断ち切られたのは「情」だ。母の名タオとは〈波〉の意味だという。波音は聞こえても息子ダオラーに母の踊る姿は見えない。 (ぽんしゅう)[投票(2)]
★5前作「罪の手ざわり」で好調なジャ・ジャンクーの最新作。何と今回は打って変わり、時間の流れ、人の営み、歳月が主題である。すなわち人生そのものだ。 [review] (セント)[投票(1)]
★4これは、映画史に残る長いアバンタイトルではなかろうか。それがこれ見よがしではなく、素直に驚かされ、好感が持てる。しかも、アバンタイトル迄はスタンダードサイズで、タイトル後からワイドサイズになるという凝りようなのだ。3つの時代をまたがる構成だが、その時空またぎも見どころだ。 [review] (ゑぎ)[投票(1)]