★5 | ハイ・フィデリティ(2000/米) | 男の心理を、原音忠実再生=ハイ・フィディリティ、って感じかな。ここまで、男の(勘違いや自分へのごまかしもふくめて)心理を子細に描き出した映画って、あまりない気がする。自分で思う自分と人から見た自分の忠実度の面白さかな。笑いながらちょっと痛い、という感じ。 | [投票(7)] |
★4 | シカゴ(2002/米) | フォッシーの作品って「俗」「すれた」「あこぎ」という意味でのSophisticationそのものだと思う。だから好きなんだけど、でも映画になった『シカゴ』がチョー魅力的なのは、その抵抗できないぐらい魅力的な「悪」を、R・ゼルウィガーにやらせたどこじゃないかな。舞台では不可能な表情のアップの多用と、危なっかしいレニーのダンスが、「目の前にこんな女がいたら、分かっていても騙されるかも」と思わせてAll that jazzだぜ。 | [投票] |
★4 | マスク・オブ・ゾロ(1998/米) | エンターテイメントをちゃんと追求すれば、やっぱり面白い、という見本のような作品だとおもいました。妻への愛、師弟の絆、男としての成長、真実の愛を発見するためのじゃじゃ馬・・。みんなステロタイプなんだけど、でも、典型を典型として正面からやられると、やっぱ、ぐっときちゃうもんだぜ。 | [投票] |
★5 | トラフィック(2000/独=米) | かすかに揺れ続けるカメラ(ドグマとは全然違う)とニュース番組の編集方法で、政治家や金持ち(トップスター)や警官やちんぴら(個性的な脇役たち)を平等に撮って平等に編集してしまう方法が、凄い。最後、政治家の選択に、個と公に対する新しい答えがある気がする。でも、英国のTV番組のドラマのTraffikのほうが、三十倍は面白かった・・。 | [投票(6)] |