笹野高史の映画ファンのコメント
シーチキンのコメント |
スパイの妻(2020/日) | リアリズムにこだわらず、芝居がかった演出で緊張感を生み出し、暗い時代の陰鬱で重苦しい雰囲気を、現実以上の迫力で真に迫って描いた良作だと思う。 [review] | [投票(2)] | |
ディア・ドクター(2009/日) | こうあってほしいと心の中で思い描いていた、その理想のものが目の前に現れたら、人はどうするのだろうか?なあんてことをふと考えた。 [review] | [投票(7)] | |
パッチギ!(2004/日) | 朝鮮人連行と、戦後も貧しい暮らしに追いやられたその人たちの、日本と朝鮮との間にあった過去にも目をそむけることなく、そういう過去を知って自分にできることを精一杯やっていく、その真っ当で爆発的な主人公たちの姿勢は、新鮮なみずみずしさがあった。 [review] | [投票(17)] | |
ダウンタウン・ヒーローズ(1988/日) | もとが時代を超えた青春モノの王道パターンなだけに、脚本と演出がある程度しっかりしていれば、大きく外すことはない。しかしその分、見終わった後に残るのは、「古き良き時代だなあ」という漠然とした雰囲気のみ。 [review] | [投票(1)] | |
釣りバカ日誌5(1992/日) | 冒頭、帰ってきた釣り船を背景にした遠近法(だと思う)のアングルは驚異的。一瞬、あの亀がガメラに見えた。これが映画的興奮というやつでしょうか。ついでに言えば赤ん坊は巨人に見えたという。。。 | [投票] | |
男はつらいよ 寅次郎紅の花(1995/日) | 長いシリーズだが、時事ネタの扱いや、リリーとのやりとりを見ていると、このシリーズは言われているほどワンパターンではないことを示している。 [review] | [投票] | |
男はつらいよ 寅次郎心の旅路(1989/日) | 夢のような人生か。いいなあ。 [review] | [投票] | |
嘘八百 なにわ夢の陣(2023/日) | シリーズの悪い面での馴れ合いが出て、ベタで無茶で、筋の通らないというか、辻褄のあわないところもあって、とても3点はつけられないが、気楽で楽しげな雰囲気は嫌いになれない。もし次があればやはり観にいくと思う。 | [投票(1)] | |
釣りバカ日誌14 お遍路大パニック!(2003/日) | やりすぎといえばやりすぎだが、何の屈託もなくばかばかしい明るさと楽しさがあって、見終わった後の気分は悪くない。 | [投票] | |
男はつらいよ 寅次郎の縁談(1993/日) | ようやく満男くんが控えに回って、シリーズのオーソドックスなパターンが楽しめた。瀬戸内の小島の風景と、そこでの松坂慶子とその父親のシーンを見ていて、『東京物語』を思い出した。 | [投票(2)] | |
やじきた道中 てれすこ(2007/日) | 芸達者な役者をそろえた上質な人情もの時代劇に仕上がっている。特に前半は洒脱な可笑しさにあふれて存分に笑わせてもらえる。ただ後半になってからのまとまりが今ひとつな感じがした。 [review] | [投票(1)] | |
おとうと(2009/日) | 硬骨漢山田洋次が世知辛い世の中に怯むことなく真っ向から、理想の人情と人生を描いた映画。ささやかな幸せと幾ばくかの後悔をともなって、生きていることについてのまごう事なき実感がある。 [review] | [投票(3)] | |
釣りバカ日誌6(1993/日) | 西田敏行が旅館の宴会場で、♪カマイシ♪青い海〜、と唄うシーンが秀逸。やっぱ唄って踊る、という基本芸に、その芸人の力量がはっきりと出るなあ。 [review] | [投票(1)] | |
さすらいのトラブルバスター(1996/日) | ストーリー展開も含め、全てが御都合主義的。この程度の映画にあれこれいっても仕方ないが、ただ鹿賀丈史主演を生かすなら、TV業界の話でもあるし、鹿賀の代表出演番組「料理の鉄人」のパロディの一つくらいはあってもよかった。 [review] | [投票] | |
学校 III(1998/日) | 大竹しのぶの魅力がすべて、と言っても言い過ぎでない。同時に、「濡れ場は照れちゃって撮れない」と言いつつも、女優の魅力をとことんまで引き出す山田洋次の腕も確かだ。 | [投票(1)] | |
虹をつかむ男 南国奮斗篇(1997/日) | 良い面も悪い面も、ありとあらゆる面が、山田洋次らしい面が、というよりももはや「刻印」ともいうべきそれが、フィルムの全編にわたって刻み込まれた、正真正銘の山田洋次の映画。 [review] | [投票] | |
一命(2011/日) | どうしても『切腹』と比較してしまう。『切腹』で大きく引っかかっていた部分を、本作では「哀れ」をストレートに出すことで、「武士道」への批判はよりわかりやすく、それなりに痛烈となった。しかし、随分お行儀が良くなった印象もある。 [review] | [投票] | |
劔岳 点の記(2008/日) | 近来、稀に見る謙譲の映画。強固な意志を内に秘めながらも、全編にわたって控え目な映画は、そのラストで激しく心を揺さぶった。 [review] | [投票(9)] | |
釣りバカ日誌(1988/日) | これはこれで、男の夢を描いた映画と言えなくもない。それに権力の象徴みたいなのを適度におちょくるというオーソドックスな喜劇のスタイルで、シリーズが延々と続くのもなんとなくうなずける。 | [投票] | |
男はつらいよ 寅次郎の休日(1990/日) | やっぱり寅さんはいい。 [review] | [投票] | |
空飛ぶタイヤ(2018/日) | 思いのほか、熱い血潮の通った映画だった。駆け足気味の展開になるため、ややご都合的なところがあるが、そういうことを感じさせない熱意と迫力を魅せた長瀬智也は好演している。 [review] | [投票(2)] | |
釣りバカ日誌17 あとは能登なれ ハマとなれ!(2006/日) | 楽しげな雰囲気はそれなりで良いのだが、人間関係の描写があまりにおざなりすぎる。ここまでくるとお決まりパターンというよりも単なる手抜きじゃないかと。ただ、三國連太郎のやつれっぷりには少なくないショックを受ける。 | [投票] | |
オケ老人!(2016/日) | ベタではあるが、コミカルでテンポよく、何より楽しい気分になる映画。楽しくてこその音楽という王道を、気後れすることなく、気負うこともなく描いて、ホントに楽しい映画。採点は大甘だが楽しさに免じて5点。 | [投票] | |
男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日(1988/日) | 個人的には、シリーズの中で一番、思い入れがある寅さん。 [review] | [投票(9)] | |
散歩する侵略者(2017/日) | カリカチュアが過剰に利きすぎた演出にも思えるが、ユニークなアイディアで結構おもしろい。ただラストが余りに陳腐でちょっとげんなりする。 [review] | [投票(1)] | |
男はつらいよ お帰り 寅さん(2019/日) | 市井の暮らしの喜怒哀楽をしみじみと描いた抜群の人情劇。「生まれてきて良かったなあ」と思える稀有な映画、渥美清が半生を賭けただけの甲斐のある映画だと思う。あと後藤久美子はいい女優になったなあ。 [review] | [投票] | |
武士の一分(2006/日) | タイトルとは裏腹に「武士の一分」の空ろさを寒々と描いた映画であった。ただ、静かなメッセージは確かに伝わってくるのだが、静かすぎるような気がしないでもない。 [review] | [投票(7)] | |
男はつらいよ 寅次郎物語(1987/日) | 寅さんのあこがれと、切なさ。 [review] | [投票(2)] | |
小川の辺(2011/日) | 真剣での東山紀之の殺陣は必見の出来映え。その所作といい身にまとった落ち着いた雰囲気といい、本格時代劇の主役にふさわしい貫禄を見せ、今後の活躍がますます楽しみ。 [review] | [投票] | |
テルマエ・ロマエ(2012/日) | 前半の、いちいち大仰に驚き衝撃を受ける阿部寛の、わざとらしさを知った上でのつき抜けた演技は特筆もの。些細な突込みをものともしない、一つの世界をつくるだけの迫力と力がある。 [review] | [投票] | |
学校(1993/日) | 十年前に見て、その時は「理想論といわれようとなんと言われようといいものはいい」と思ったが、現実の進行はそれどころじゃなくなってしまい、この映画の印象は薄くなるばかりであった。 | [投票] | |
男はつらいよ 幸福の青い鳥(1986/日) | 私のなかでは、まだまだアクション俳優だった志穂美悦子に、ちょっとドキドキ。いかにもそれらしい風情のある芝居小屋がよかったなあ。 | [投票] | |
母べえ(2007/日) | 山田洋次が描く戦闘シーンが一切ない、迫真の戦争映画。そして吉永小百合の最後の台詞に、彼の明確な、強烈な自己主張を見た。 [review] | [投票(10)] | |
決算!忠臣蔵(2019/日) | 歴史バラエティのようにも見えるが、全編、関西弁で通したことでコメディとして一つの世界観を保ち、立派な映画になっている。それに時代劇ファンとしては常々、気になりながらも見ないふりをしてきた部分にズバッと切り込んでくれて、なんとなく嬉しい。 [review] | [投票(2)] | |
大怪獣のあとしまつ(2022/日) | いろいろと、とっちらかって、中途半端で、そりゃあないだろう、というところのある映画。それに『シン・ゴジラ』のできの悪いパロディのようでもある。人にはお勧めしないが、個人的にはこういう映画は嫌いではない。 | [投票] | |
家族はつらいよ(2016/日) | 楽しく笑えて面白かった!山田洋次監督の、1970年代の喜劇スタイルだが、今の世相を取り入れるのが抜群にうまいから、今でもふつうに笑える。そして数十年たってもありそうな人情話だから、多分そのときでも笑える。 [review] | [投票(3)] | |
おくりびと(2008/日) | 良質で優雅、そして気品にあふれた映画で、人が人を思う気持ちを、豊かに情感たっぷりに描いている。そして、映画としてもていねいで心配りがいきとどき、実によくできている。 [review] | [投票(3)] | |
ハッピーフライト(2008/日) | 「働くおじさん、おばさん、お姉さん、お兄さん」スペシャル編みたいな感じもしたが、いい映画だ。この頃は飛行機モノと言えば、テロリストやら爆弾やらと殺伐としたものが多い中で、「いいなあ、飛行機。快適な空の旅かあ」とホワーと思わせるだけの力がある。 [review] | [投票(10)] | |
釣りバカ日誌7(1994/日) | 「いい年こいた大人二人がなにやってんだか…」と、思わせないのがこの映画の不思議なところ。ま、それなりに楽しめた。 | [投票] | |
妻よ薔薇のように 家族はつらいよ III(2018/日) | 昭和の話というか、レトロな話というか。あるいは「サザエさん」のように時代を超越したというか、いつの時代でもありそうな話というか。全体としてやたらと安定した山田洋次的というか、人情喜劇の王道をいく映画としての水準は高く、安心して楽しめる。 [review] | [投票(3)] |