★5 | ネバーランド(2004/英=米) | 夢を抱く人生の素晴らしさ。現実ばかりを見るしかなかった大人や子供たちの一瞬の夢。演じすぎない役者達が物語を際立たせ、淡々とした運びが終盤結実するのは見事。いかにも賞狙いの「誠実さ」は見えるものの、その創り方の真摯さが伝わってきて暖かい気持ちで劇場をあとにできる。秀作。 [review] | [投票(4)] |
★4 | タイタニック(1997/米) | なぜ世間は「レオ様」って呼ぶの?中盤までの船内の楽しさに加え、沈没の後半までちゃんと描いていて好感が持てました。特定のキャストのファンでもなんでもない自分としては素直にいい映画だったと思います。ラストのおさめ方も好きでした。 | [投票(1)] |
★5 | アイリス(2001/英=米) | 堅物だが優しく献身的な夫、寝た男を自らの作品の糧にする奔放且つ強かな妻。主人公2人(4人)の巧さは特筆モノ。特にケイトは微妙な表情が巧くなった。後半畳み掛けとなるシーン割は繰り返すことで夫の中にあるいつまでも美しい妻を巧く表現できていた。老醜と笑わば笑え。男は永遠に妻の最大のファンでいたいのだ。 | [投票(2)] |
★3 | ホリデイ(2006/米) | アーサーのエピソードだけがキラリと光る平均作。設定決めて、有名俳優配して、あとはヨロシクなのがミエミエの薄っぺらさ。何の意外性もないため退屈なことは確かだが、キュートなメンバーのおかげで何とか最後まで観られる。あ、ジャックだけはこういう作品に出ちゃダメ。 | [投票] |
★4 | エターナル・サンシャイン(2004/米) | カウフマンの優れているところはネタである。たぶん脚本ではない。今回の作品も時系列を崩すことで複雑化させているがそれで内容が深くなったとは言い難い。終盤までを遠回りしただけのように感じるのだ。しかし、何回も観たくなるのは確かで、まさに彼のようにひとつひとつを振り返りたくなるのだ。 [review] | [投票] |
★4 | 愛を読むひと(2008/米=独) | 終始胸が痛い作品で、ケイトの地味ながらも深い演技がグイグイ入ってくる。レイフ同様、演技派と言っていい女優になった。初老を演じる彼女のメイクが些か上手くできていない感じはしたが、それも作品の重厚さでカバーできていた。 | [投票(1)] |
★3 | クイルズ(2000/米) | 結局「衝動」だけで生ききったかのように錯覚する人生のクローズアップ。 | [投票] |
★4 | コンテイジョン(2011/米) | 未曾有の状況を冷静な描写で終始しているのは如何にもソダーバーグ作品ではあるのだが、おかげでこちらも高揚せず苦虫を噛み潰したような顔で映像を見ていた。観終わって体調が優れない気がしたのは作品の面目躍如だろうが、晴れやかな気持ちのきっかけもどこかに残しておいて欲しかったのは確か。グウィネスとケイトがいい味出してる。 | [投票] |