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熊切和嘉の映画ファンのコメント

フリージア(2006/日) 青春☆金属バット(2006/日) 最も危険な刑事まつり(2003/日) 武曲 MUKOKU(2017/日) 海炭市叙景(2010/日) 揮発性の女(2004/日) 莫逆家族 バクギャクファミーリア(2012/日) 私の男(2013/日) 鬼畜大宴会(1998/日) アンテナ(2002/日) ノン子36歳(家事手伝い)(2008/日) #マンホール(2023/日) 夏の終り(2012/日) 658km、陽子の旅(2022/日) 空の穴(2001/日)が好きな人ファンを表示する

別離(2011/イラン)************

★5厭な映画である。人の心をいたぶるいやあな映画である。前作と違うのは、見なければいいと思った時間が極端に短かったところか。それだけ脚本が緻密でしっかりと書かれている。布を織る時の縦横の繊維が明瞭である。 [review] (セント)[投票(6)]
★4日常はほ守らなければならないもので溢れているということ。つまり「真実を隠す」ことについての物語だ。家族のなかに介護、教育、宗教、経済格差といった価値要素を重層的に配置した脚本と、そこで起きる齟齬をたたみかけるように織り込んでゆく演出がみごと。 [review] (ぽんしゅう)[投票(6)]
★5離婚と板挟まれた子供を物語るかに見えた展開は老親介護に舵を切ってから幾何級数的に諸問題を包含しつつ次々新たな展開を迎える。一寸見たこと無い作劇のダイナミズム。それが一巡後に戻った所は最早戻れない場所でしかない。このニヒリズムこそがナウだ。 (けにろん)[投票(2)]
★4深刻な課題とした地理の遠隔性が、エキサイトする話に引きずられ、やがて人々は縦横無尽に移動できることになる。かかる曖昧さは、本作の緊張の依拠となる子どもの罪悪感をわれわれが想像し共有する能力をも奪いかねない。 [review] (disjunctive)[投票(1)]
★5計算バッチリの緻密な映画。良質なミステリであり、人間ドラマ。終わり方までミラクル。この監督、監督としては好きだけど、人として仲良くなりたくないだろうな。結局、絡みに絡んで、いくつもの原因と結果がある。だから観客が辿り着く答えもそれぞれだろうな。 (あちこ)[投票(2)]
★4信仰やコーランの存在意義への疑問を投げかけた映画という意味で中東映画の本気度を伺える。ラストが良い。82/100 (たろ)[投票(1)]