★5 | 本作は裏『最後の人』であり、俯いた志村喬の造形はエミール・ヤニングスが区役所に出没したかのようで、ハッピー・バースディの件が我々の胸を熱くするのも、縦の構図がムルナウのように見事に決まるからだ。黒澤映画の最高の瞬間はサイレント映画の遺産の継承とともにある。 [review] (寒山拾得) | [投票(1)] |
★4 | 『生きる』、もうひとつのメッセージ [review] (天河屋) | [投票(2)] |
★4 | 個人と組織。三人集まれば組織は出来上がる。そして組織はお互いの個を殺し合いながら増殖し活力を増す。結局この問題は自分が独りにならない限り解決できないのです。 (ぽんしゅう) | [投票(5)] |
★4 | 脚本家・小国英雄と黒澤ヒューマニズムの完成。 [review] (町田) | [投票(4)] |
★4 | かつて実際に市役所職員(大阪市)だった志村喬はこの役をどんな思いで演じたのだろうか。[新文芸坐] (Yasu) | [投票(2)] |
★5 | 実は淡々と流れていく日常の部分こそが、この映画の主題に他ならない。 [review] (甘崎庵) | [投票(12)] |
★4 | これだけ辛気臭い話を、まったく飽きさせる事無く143分魅せる黒澤明の手腕に改めて驚かされる。主人公を聖人として描きながら、役所の職員、ひいては聖人として描いてる主人公ですらも「人間なんて所詮そんな物だ」と思わせる風刺もさすが。やっぱり黒澤作品は、現代劇の方が好きだなぁ。志村喬は、神々しささえ漂う名演。
['05.11.13京都文化博物館] (直人) | [投票(2)] |
★5 | 何をやるか、ではなく何かをやることが大事なんだ。お役所批判がちょっとしつこいけど、そんなことはどうでもよくなるぐらいボロボロ泣いた。胸が熱くなる映画。 (太陽と戦慄) | [投票(5)] |