池田敏春の映画ファンのコメント
喰女 クイメ(2013/日) |
手垢のついた「四谷怪談」の情緒的な尾ひれは無視して、そのエッセンスである業の悲しみを勢いで見せきる発想の転換が見事。浮かび上がるのは定番の恐怖などではなく、抑制の効かぬ欲望が衝突し破滅するさま。つまりは怪談ではなく恋愛劇。美術と音楽の貢献も大。 (ぽんしゅう) | [投票(1)] | |
劇中劇とリアルワールドのシンクロは間々あるが、稽古場をジャンクションとして噛ませ錯綜の3次元がクロスオーバーする妙味。美術・音楽も良いが三池演出もカメラサイズを含め縦横。知れてる筈の「四谷怪談」アレンジも想外の『悪魔の首飾り』で来たよ。 (けにろん) | [投票(1)] |