ジュディ・デイヴィスの映画ファンのコメント
インドへの道(1984/英=米) |
性的な抑圧と異文化との邂逅という余りに隔たった命題を、これ程にてらい無く品と格式を横溢させて誰が描けるだろうか。クライマックスをスッパリ切った演出を筆頭に今更と思ったリーン14年ぶりの遺作は、これこそが映画だとの充実感に充ちている。 (けにろん) | [投票(3)] | |
支配する側の傲慢と、される側の卑屈は、互いに蔑みと不満を溜め込み麻痺を生む。なまじっかの知性ために英国人に憧れを抱きつつ、だからこそ抑圧に甘んじて屈折するインド人エリート医師の姿に、一筋縄ではいかぬ差別の罪深さを見出すD・リーンの見識の高さ。 (ぽんしゅう) | [投票(1)] | |
西洋から見た「アジア」が垣間見える。ちょっと上から見下ろしている。興味本位。しかも、性欲を湧きたてるようなものとしても捉えている。かなり不快。映画としてはそのスノビズム、文明批判ぶりが秀逸。 (セント) | [投票(3)] |