ジョージ・A・ロメロの映画ファンのコメント
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ランド・オブ・ザ・デッド(2005/米=カナダ=仏) | 技術的に未熟なジョン・カーペンター映画。アクション演出に冴えがないのが致命的。「高層タワー」に画面的必然を与えられていないなど空間設計もおざなりだ。またデニス・ホッパーが類型的な支配者像を出ず物足りない。ゾンビを楔にしたアクション政治劇を期待していたのだが。ロバート・ジョイと「花火」の着想はよい。 | [投票(1)] | |
ナイト・オブ・ザ・リビングデッド ゾンビの誕生(1968/米) | 人間の負の面を照射する装置としての異形の者リヴィング・デッド、というすぐれて文学的な着想を一篇の映画作品へと仕立て上げていくロメロの手際は見事の一言。 [review] | [投票(2)] | |
URAMI〜怨み〜(2000/カナダ=米=仏) | ややリアルの割にまるで身につまされない訓話。主人公の追い詰め具合が圧倒的に程々でオムニバスの一篇のようなスケール感だ。ただし抑圧された自己をfacelessと表現してしまうノークッション発想法はさすが現代ゾンビの生みの親である。『千と千尋の神隠し』と同年公開という符合におそらく意味はない。 | [投票] | |
クレイジーズ(2010/米) | 一九六四年に世界の終末を告げ知らせたヴェラ・リンの歌声は二〇一〇年ジョニー・キャッシュに引き継がれて映画は幕を開く。「また会いましょう」。個々の演出も手堅い。スモールタウン壊滅の絶望展開に夫婦の絆を彫り込むアメリカ映画の手捌き。川底の飛行機が『遊星よりの物体X』の氷中円盤を想わす。 | [投票(1)] | |
ゾンビ(1978/米=伊) | 核となるのはゾンビ×ショッピングセンターというワンアイデアだが、それに肉付けをしていくアイデアの量が半端ではない膨大さで、これにはもうお手上げするしかない。まさかゾンビにパイ投げとは! [review] | [投票(8)] | |
ダイアリー・オブ・ザ・デッド(2007/米) | アクション演出には復調の兆しが窺える。また笑いもふんだんに盛り込まれている。聾唖爺さんの自己紹介。屋敷住まいの友人のミイラ衣裳。弓矢。このような巧まざるユーモアの感覚が、パスティーシュさえ横行するほど成熟したジャンルにあってロメロのアドヴァンティッジを形成している面は小さくない。 [review] | [投票(1)] | |
サバイバル・オブ・ザ・デッド(2009/米=カナダ) | ジョージ・A・ロメロの西部劇。西部劇の骨格・意匠にゾンビ状況を掛け合わせる作劇や、けれん味に溢れたゾンビ扱い(顔面発火! 乗馬!)も嬉しいが、クラシカルな画面造型と銃撃演出が突出して高水準だ。仮にゾンビが一体も出なくとも満足しただろうほどの演出力。シリーズでも『ゾンビ』に次ぐ傑作。 [review] | [投票(3)] | |
死霊のえじき(1985/米) | ここでは馴致/調教を通じてゾンビと共存することが図られているのだから、問題となるのは人間とゾンビとの差異だろう。したがって演出の焦点がバブに当てられるのはしごく当然なことである。発砲! 敬礼! [review] | [投票] |