★4 | 「風塵」の題名通り、「煙」「雲」が流れ消えゆくものの象徴として扱われている。タバコの煙や畑の野火もそうだが、最たるものは兵役に行く主人公の傍らで祖父が鳴らす爆竹の煙だろう。林の梢と曇り空を捉えつつ、右に移動していく画面も分かりやすい例。また、ラストカットは雲間から漏れる陽光である。 [review] (赤い戦車) | [投票(1)] |
★4 | うーん。いとおしい映画だ。15,6の恋ってそんなもんよ。人生の真実をどんぴしゃで決めちゃったから、ほろ苦いと言うより苦い映画になったね。台湾でも富山の薬売りみたいなのがあったんだ。何から何まで日本によく似ている。ちょっと(50年ほど)日本だったんだからね。
[review] (セント) | [投票] |
★5 | おじいさん(リー・ティエンルー)が素晴らしかった。侯孝賢の中で一番好きです。 [review] (tomcot) | [投票] |
★5 | あんなじいちゃんが欲しい。 (stereotype) | [投票] |
★5 | 侯孝賢といえば「悲情城市」が圧倒的な存在感ですが、これも同じくらい好きです。夕暮れ、野外映画を発見した少年が「映画だ」とつぶやくシーンは清冽この上ない。 (岡田和雄) | [投票] |
★5 | ファーストカットから驚愕ものの素晴らしさ。こんなに痛い映画はない。完璧。
(ゑぎ) | [投票] |
★5 | トンネル、窓の柵、テレビ画面、野外スクリーンといったリー・ピンビンが作りだすフレーム内フレームが、故郷から切り離されていく二人の心象を暗示して美しくも切ない。兵役へと赴く少年を見送る少女。二人の決して交錯しない視線も初々しく、痛々しい。 (ぽんしゅう) | [投票(2)] |
★4 | 俳優の周りの空間を取り込む構図感覚に磨きがかかり、浅い被写界深度による画面整理も実に上品。端役にまで演技と思わせない塩加減の演出を施していく作品掌握力がすごい。ここまでいくとうますぎるいやみが出るところ、訥々とした語り口にして抑制を利かしたところに監督の聡明さが伺える。 (ジェリー) | [投票(3)] |