ホウ・シャオシエンの映画ファンのコメント
ホウ・シャオシェンの レッド・バルーン(2007/仏) |
傑作は傑作なのだが、シャオシェンにしては珍しく、自然を装った嫌らしさを感じる部分もあり満点とまではいかなかった。それでもこの作家の無尽蔵な才を感じるには十分。赤い風船から連鎖するように、各ショット(全てではない)に点在する「赤」を探すのも一興。一刻も早く新作を望む。 (赤い戦車) | [投票] | |
職業人と母親を不器用すぎるほど懸命にこなすジュリエット・ピノシュの苛立ちぶりが、見ていて何とも愛らしい。どこか明るい日常の喧騒ぶりと、声優としての自由闊達さがいつしか重なり不思議な感動を生む。そんな彼女と一線をかくす、ソンとシモンの日常。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(2)] | |
家庭=家族という、いつの間にか劇映画が陥っていた認識の垢を清清しく拭い取り、異国人や家屋や家具や出入りする友人や業者も含めて家庭が形成されていく有様を、深刻ぶらずに再認識させてくれる目からうろこの映画。風船はこの家庭を見つめるまなざしの機能をもつ。 (ジェリー) | [投票] |