田村正毅の映画ファンのコメント
ディストラクション・ベイビーズ(2016/日) |
この映画の前半は最高だ。後半、物語の作法に几帳面に従うのが余計に感じられた。 [review] (寒山拾得) | [投票(5)] | |
人は物事に「理由」を付けることで平穏を保つ。それは暴力に対しても同じだ。いじめの原因。殺人の動機。戦争の発端。懸命に理由を探し、見つからなければ作り出してでも安心を得ようとする。泰良(柳楽優弥)の血染めの拳は、そんな柔な理性の壁を打ち砕く。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(4)] | |
喧嘩上等の少年漫画的成り上がり列伝でないことは了解の上で、あの鮮烈な三浦へのカウンター右フックのあと対戦は劣化する。女への暴力と外国人へのシカトのゲス同士の嬲りあいは良しとしても脇に座った柳楽の目は何も見てない。感情の寄せ処が皆無。 (けにろん) | [投票(3)] | |
獲物を物色しながら徘徊を続け、いったん殴り合ったら勝つまで執拗に挑み続ける柳楽優弥は、だが、一方的な狩猟者ではない。カメラは、返り討ちに遭った彼の、血塗れの顔に浮かぶ充実感を捉える。 [review] (煽尼采) | [投票(6)] |