ジャン・ピエール・ダルデンヌの映画ファンのコメント
セントのコメント |
午後8時の訪問者(2016/ベルギー=仏) | 冒頭で女医が研修医と患者の病名を探るシーンがある。彼らは患者の背中に聴診器を当てて、その音で肺気腫だと診断する。医者として基本中の基本であるその作法は女医のこの映画の行動を規定する。実際に見たことのみを信じ物事を判断する。 [review] | [投票(4)] | |
陽のあたる場所から(2003/仏=アイスランド=ベルギー) | 精神科医と患者との心温まるヒューマンドラマなのだが、女医が何故彼女を執拗に追い続けるのかはっきりせず、テーマが拡散した形になってしまった。それでもアイスランドの風景がやはりめずらしく興味深い。映画で世界のお勉強もたまにはよろしいです。 | [投票] | |
ロゼッタ(1999/仏=ベルギー) | 手ぶれというか話す人ごとにカメラが動く。今こんなの流行ってるの?目が痛くなるし、苛苛しっぱなし。フランスでもホームレス(日本のとは大分違う)キャンプがあるんですね。カンヌも落ちた。 | [投票(2)] | |
息子のまなざし(2002/ベルギー=仏) | あの手ぶれカメラも多少気になったが、「ロゼッタ」ほどじゃないんで許せます。今回は、セリフも極端に少なく、心理劇に徹していた点が良かった。家族の崩壊を乗り越え、相手を赦すまでの心の葛藤は納得。 [review] | [投票] | |
ロルナの祈り(2008/仏=ベルギー=伊) | 音楽が全くない。周囲の物音がそのままの音量で聞こえる。まさにその音自体が映画音楽であるかのようだ。当然2時間ずっと観客は緊張を強いられることになる。最近あまり見なくなったドグマ映画だが、やはり素晴らしい。 [review] | [投票(1)] | |
ある子供(2005/ベルギー=仏) | いい年をして子供まで産ませたプータローの凋落の人生ざま。どこにでもよくあるハナシなのだが、カメラがドグマ映画風ですこぶる迫力あり。その迫真的な映像はラストの男の改心まで緩みを全く知らない。 [review] | [投票(2)] | |
その手に触れるまで(2019/ベルギー=仏) | それほど好みではないが、来るといつも見てしまうダルデンヌ作品。その素朴で、リアルな作風が画面を疾走する。 [review] | [投票(2)] | |
少年と自転車(2011/ベルギー=仏=伊) | この映画は孤独な少年のまなざしのみを一気に描いた作品ですね。彼を取り巻く父親、環境(施設)、里親、友人(悪人ではあるが)たちの説明はほとんどカットして、あくまで少年の見ている方向だけを描写している。それは正しい。 [review] | [投票(1)] | |
サンドラの週末(2014/ベルギー=仏=伊) | 自分がそうだったらどうだろう、とかいわゆる身につまされる話である。こういう映画を見る人は今幸せな人に違いない、と薄々僕は思ってはいたが、そんなつまらない思いを吹っ飛ばす快作でありました。 [review] | [投票(2)] |