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渋川清彦の映画ファンのコメント

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3819695のコメント************

★3フィッシュストーリー(2009/日)「法螺話=荒唐無稽(の実現)」がテーマにしては語りが窮屈すぎる。もっと奔放な演出が見たい。また台詞の恥ずかしさが私には耐え難い。もちろんよい部分もある。多部未華子は目つきのよろしくないところが可愛らしく、濱田岳の達者なのには舌を巻く。本篇ラスト数カットのバンドの視線演出などもグッと来る。[投票(1)]
★4生きてるものはいないのか(2011/日)この笑劇勘は『逆噴射家族』よりもよほど鋭い。これだけ優秀な無名若手俳優を大量に発掘したことは日本映画の財産となるだろうし、その中で村上淳渋川清彦が頼もしさを感じさせるあたりも感慨深いものがある。破壊や終末の風景をどこか爽やかにしてしまう作家的人徳も久々に触れる限りでは歓迎したい。[投票]
★3蘇りの血(2009/日)「蘇り」に力点が置かれているという決定的な相違はあるものの、和製『デッドマン』といった趣きが強い。「森林」や「小舟」が重要なモティーフとなる「移動」の物語。常識に囚われない、しかしどこか土着的な真実味を伴った生死の在り方(生死の境界の曖昧さ)。生々しくも戯画的な暴力描写。 [review][投票(1)]
★3千年の愉楽(2012/日)「生きている人と死者が対話をする場面があります。どのように撮ればよいですか?」「遺影が喋り出せばよい」この透徹した演出観こそが若松孝二だ。中上健次に対しても一向臆するところなく、「路地」のロケハンにすら頓着の形跡を見せない。中上に、そして「映画」に臆しているのは私たち観客ばかりだ。[投票(1)]
★4ゴールデンスランバー(2010/日)「媒介」の映画。あらゆるモノやコトが媒介と化して「暴力的に」人々を接続する。それは「伏線の張り方が周到である」とか「作為的である」といった言説とは次元を異にする、この映画世界のシステムである。そしてそのシステムを起動させる動力を、この映画はとりあえず「信頼」と名づけている。 [review][投票]
★311・25自決の日 三島由紀夫と若者たち(2011/日)いちいち絵に描いたようにファナティックな満島真之介のヤバ度は九〇を超えている。井浦新による三島由紀夫像も発明的に新しい。ただし、ここで「新しい」とは正負いずれかの価値を持った評価語彙ではなく、単純に事実の指摘である。映画の質感は伝記的である以上に三島・森田の変則バディ・ムーヴィだ。 [review][投票(3)]
★4海燕ホテル・ブルー(2011/日)さすがに『千年の愉楽』もこの調子でやられたら敵わないが、若松劇団の真剣な滑稽味には中毒性がある。ライスカレーをスローで犬喰いしたり「愚かな人間たちー(棒読み)」など、ティーン時分の私だったら終日真似していたであろうシーンが満載だ。その通り、私はかつて学園一のひょうきん者だったのだ! [review][投票(2)]
★3セイジ 陸の魚(2011/日)伊勢谷友介が並々ならぬ意欲を持って演出に取り組んでいたことは任意のワンカットを見れば瞭然だが、致命的に台詞がつまらないのは近年の日本映画全般が患うある種の傾向だ。そもセイジのキャラクタに無理があって、西島秀俊でさえ役を乗りこなせていない。渋谷慶一郎の音楽に救われている部分は大きい。[投票]
★3実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(2007/日)どうしても「テレビ的」という語が頭に浮かんでしまう。それは画面に映画(フィルム)らしい艶が希薄なことと、再現ドラマ的な情報提示の形式(=「実録」)のためであるが、それがどうしたと云わんばかりの力強さに溢れた映画でもある。 [review][投票(1)]
★4狼煙が呼ぶ(2019/日)「予感」の映画。これを格好よいと認知できたとして、それは多分に切腹ピストルズの劇伴音楽によるが、何が何やら判然しない成り行きを映した画面には何かが始まる濃密な予感だけがむやみに充満していく。いかにも豊田利晃な面構えの連なる中、堂々たる主役の風情を漂わせた佇まいの渋川清彦が感慨深い。[投票]
★3ボーイズ・オン・ザ・ラン(2010/日)この映画は『ボーイズ・オン・ザ・ラン』という原作漫画と同じ名を持つが、果たして「ボーイズ」という複数形が指そうとしているのは峯田和伸のほかに誰なのか。まさか松田龍平ではあるまい。小林薫リリー・フランキー渋川清彦であるはずもない。であるならば答えは決まっている。ボーイズとは私たちである。 [review][投票(2)]