★5 | 何十年に及ぶ日々を、あの数か月の彼奴があの人が残したものを心の中で反芻しながら生きてきたのだということを、永遠かとも思える無為な病院屋上の時間が反映画的故にこそ表すのだという黒木の達観と確信。その余りに慎ましやかな想いの美しさと気高さ。 (けにろん) | [投票(3)] |
★3 | 秀作が2本続いた黒木の遺作。終戦寸前、特攻隊が飛び立っていた鹿児島でのある人たちの日常。まさに平凡な人たちであるが故に国民の一人一人が戦争をどのような気持ちで捉えていたか、毎日をどのように過ごしていたか、 [review] (セント) | [投票] |
★4 | この作品には三つの時間が流れている。戦時下の紙屋家に淡々と流れる疲労と諦観に溢れた日常という時間。東京大空襲で両親を亡くし、一生の伴侶となる男を得るまでの悦子の青春という時間。そして、冒頭の夕焼け空へ続く数十年に及ぶ二人の戦後という時間。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(3)] |
★3 | 戦争3部作の中でも特に静かな、日常生活の一コマとして戦争を描いた好篇であるが、丁寧過ぎて生活感が薄まってしまった。それが演出意図だとしてもここまで舞台調でない方が良いと思う。(reviewの後半は永与少尉の如く赤面し乍ら突如暴走) [review] (死ぬまでシネマ) | [投票(1)] |