萩原健一の映画ファンのコメント
軍旗はためく下に(1972/日) |
人間は一つの価値に染まったとき、底知れぬ陶酔感に支配される。そこに餓えと衰弱という、極限的苦痛が加わればかすかに残った理性などあっけなく破壊されてしまうのだろう。端正な新藤兼人脚本に深作欣二の擬似ドキュメントタッチがみごとに調和。 (ぽんしゅう) | [投票] | |
深作欣二の本気を見る。シーンごとに使い分けた丹波哲郎の硬軟自在な演技、左幸子の重厚な力演、中村翫右衛門の老獪さ、三谷昇の負け犬振りなど、役者も一級の仕事。['08.1.13シネマヴェーラ渋谷] (直人) | [投票(2)] | |
社命でなく、雇われ監督としてでなく、「映画人・深作欣二」が撮った映画。黒沢明の尻拭いの汚名まで被って資金を集めた映画。つまり深作欣二の本気印だ、座して観る。(長分すみません) [review] (sawa:38) | [投票(5)] |