前田敦子の映画ファンのコメント
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Seventh Code セブンス・コード(2013/日) | 単純を窮めた原-映画的なプロット上で非-心理的なヒロインが格闘アクションを演ずる。すなわち『ビューティフル・ニュー・ベイエリア・プロジェクト』の姉妹篇。ボディ・アクションの鋭さはさすがに三田真央より劣るにせよ、人格が「空虚で満たされた」前田敦子は黒沢清の女優たる資格を十二分に有する。 [review] | [投票(3)] | |
さよなら歌舞伎町(2014/日) | 当世風の連れ込み宿をそれらしく撮ろうと欲すれば、画面は半ば必然として空間的な貧しさを負わねばならない。手練れの鍋島淳裕・豊見山明長にしても四苦八苦の仕事だったろう。裏を返せば、すべての出来事が宿の内で展開・完結する作劇を斥け、カメラが屋外に躍り出ることも禁じなかったのは賢明である。 [review] | [投票] | |
シン・ゴジラ(2016/日) | キャラクタの造型が純粋である。ある種の映画において「殺人者」は殺人者ゆえに人を殺め、「刑事」は刑事ゆえに捜査をする。その行動は必ずしも心理的根拠を要しない。同じく「巨大不明生物特設災害対策本部」がゴジラ対策に粉骨砕身するのは彼らが巨大不明生物特設災害対策本部の成員だからでしかない。 [review] | [投票(8)] | |
苦役列車(2012/日) | 純然たる職業演出家としての達成が窺える、山下敦弘の最もプロフェッショナルな映画。おそらくそれは向井康介や近藤龍人、あるいは山本浩司や山本剛史といった名をクレジットに見出せないこととも無縁ではないだろう。撮影の充実度は同じく池内義浩がカメラを担当した『リンダ リンダ リンダ』に並ぶ。 [review] | [投票(13)] |