★3 | 裂帛の気合が引き続き漲るのだが、それが概ねマイナスベクトルな敗北の終焉へと向かうものだから圧力に打ち負かされた疲弊感が勝ってしまう。極限の状況下では良識など無意味であることを描いた点で幾千もの浅薄な教条主義的代物とは遥か一線を画しているが。 (けにろん) | [投票] |
★5 | 終盤主人公が直面する地獄と彷徨は、現実に同胞を襲った悲劇であり胸にせまる。題名の「人間の條件」とは何なのか。考え込まずにはいられない。 [review] (死ぬまでシネマ) | [投票(3)] |
★5 | これは間違いなく家族の映画だ。戦争映画の体をなした愛の映画だ。反戦を謳うには、やはり愛の力をもって説明するのが絶大な威力を持つことが証明された瞬間。レヴューは5部と6部に分けて書いた。 [review] (IN4MATION) | [投票] |
★3 | 確かにこの作品は、どっしりした重厚さを持っているが、観た後でかなり気持ちがよどみます。 [review] (甘崎庵) | [投票(2)] |
★4 | 鉱山でのほどこしの強者から、軍の階級という権威暴力の受け皿を経て、日・中・ソと強弱逆転する混沌のなか、ついに梶(仲代)の正義はベクトルを失う。理想の喪失などという絵空ごとですまないのが岸田今日子、中村玉緒、高峰秀子ら生身の女の悲惨。 (ぽんしゅう) | [投票(1)] |