★3 | 同じ五味川原作でも東宝色強い『人間の條件』が文芸調なら日活のこれは講談。ハッタリ親爺薩夫節も新劇系の伍代ファミリーにはフィットしてもルリ子や英樹や裕次郎の明朗さとは合わない。大陸浪人の三國は突出した怪演。 (けにろん) | [投票(2)] |
★4 | 時代のうねりと新興財閥の家系を巡る物語は躍動に富み骨太で、観応えがある。佐藤 勝の音楽に乗って錚々たる顔ぶれが並ぶ導入部からにして、丸で緒戦から快進撃を始める大日本帝國を観るかのようだ。附言するなら浅丘ルリ子が見事。彼女以外にこれを演じられる女優は思いつかない(浜 美枝?否々)。 (死ぬまでシネマ) | [投票] |
★4 | テレビドラマにした方が良い素材だけど、テレビじゃここまで金遣えない。痛し痒し。 [review] (甘崎庵) | [投票(1)] |
★3 | 「ひさしぶりに男を味わってみろ☆」「ひさしぶりに一汗かかんか☆」――芦田伸介のラヴリィなセクハラをバックにさえずるは、丹波&三國&大滝の支那語三羽鴉。全ては満蒙の驚異的な自由度が可能にした想像の産物である。 (disjunctive) | [投票(2)] |
★3 | 「運命の序曲」などという大そうな副題の割りには、悪いのは資本家、可哀相なのは労働者というお決まりの正統左翼話しなのだが、素敵にグロテスクな芦田や三国、岸田ら満州組の健闘が全ての面白さを引き受ける。やはり映画を成立させるのは正論ではなく悪。 (ぽんしゅう) | [投票(2)] |