★4 | 青天の霹靂(2014/日) | 上出来の96分。冒頭、大泉洋の繰り出すトランプマジックの手元を1ショットで映し出す。追いかけるカメラの動きが少々ぎこちなく感じるが、手品を役者自身に演じさせようという意志にまず好感が持てる。 [review] | [投票(3)] |
★4 | アルキメデスの大戦(2019/日) | 最終ショットの壮麗な画と裏腹に感じる背徳と、事前にその将来を冒頭シーンで知らされているが故の複雑さが素晴らしく良い。 [review] | [投票(1)] |
★3 | チーム・バチスタの栄光(2008/日) | それなりの出来。普通。 | [投票] |
★3 | ぼくは明日、昨日のきみとデートする(2016/日) | 福士蒼汰の視点で紡がれた物語を小松菜奈の視点で繰り返す点に監督は賭けたんだろうけど、映画としては、30日しか会えないというハードルをセリフだけの説明に留め、納得できる画面として観客に提示しないのが弱い。 [review] | [投票(1)] |
★4 | 寄生獣(2014/日) | 原作既読。橋本愛を抱えて染谷将太が校舎から飛び降りる3ショットの割り方・アングルなど興を削ぐところは多少あるが、それでもここまで健闘してくれれば許せる。ミギーと染谷が対話するショットでCGに違和感を持たせず自然な会話に見せる手腕がさりげなく高度だ。+αとして「これだけは撮りたい」という監督の欲望が漲る、語りから逸脱したカット、場面があればなお良かったか。3.5 | [投票] |
★4 | バクマン。(2014/日) | 傑作と思う。小松菜奈が退学する場面がまず異様だ。退学することを伝える教師の声がオフで示され、教室の全景を捉えたショットが存在せず、佐藤健とのショットの切り返しのみで構成されている。こうした全景ショットの不在は多くの場面で顕著であり、例えばジャンプを読む読者たちを捉えていく繋ぎや連載・読み切りの掲載の報せを携帯で受け取る漫画家たちの繋ぎ、回想の中の葬式などでもそうである。 [review] | [投票(1)] |
★4 | ジェネラル・ルージュの凱旋(2009/日) | 小道具や色がキャラ付けのためだけでなく、伏線としても回収されていくシナリオの力が大きいが、救急患者に向かって歩み出す山本太郎やポートに着陸するヘリを映した監視カメラの映像など、ちゃんと必要なショットも撮っている。回想が中弛みを回避しているのは、それが種明かしだけでなく次の展開へと発展していくからだろう。クライマックスの連帯に少し泣く。これは悪くない、良い映画。 | [投票] |
★3 | シン・ゴジラ(2016/日) | 会議中のアップの切り返しなど眠っててもいいような、情報量の変わらんつまらぬショットの連続で辟易する。岡本喜八もこの程度の出来では怒りの余り化けて出てくるぞ。せめて喜八のようにアクションで会議の場面をどんどん切り替えていけば、まだ速度も出ただろうが。 [review] | [投票(2)] |