★5 | ギリシャ危機はこの映画のせいかもしれない。(2012/03/15 新文芸坐) [review] (chokobo) | [投票] |
★4 | 4.5。私も自分の好みから言えばこのアンゲロプロスが一番だ。幾度となく反復される水、衣装や翻るシーツ或いは煙として繰り返される白、ワルツと楽隊、そして何度も画面を横切る機関車。何らかの運動としてギリシャ史を呼び起こす<記憶>のイメージが画面内に盛り込まれていく。理由や意味を描くことなく、映画を展開していくその手腕に見入るが、やっぱり終盤で象徴性を前面に出して画面の快楽を損なってしまう。惜しい。 (赤い戦車) | [投票(1)] |
★5 | 現代においてまさに映像作家たる孤高の表現をぼくたちに見せてくれるのはアンゲロプロス以外にはいないのではなかろうか。本作は舐めるような流れるようなカメラが実に人の苦悩の歴史を写し、その映像は気品の高い宗教画の如し。 [review] (セント) | [投票(4)] |
★3 | 前半は映画史的にみても出色の出来(とはいえ、アンゲロプロスなんだからあたりまえ)。後半の催涙爆弾の大盤振る舞いはどうかと思う。奇跡的なショットの数々が、重々しくはあっても、あまりにも!なストーリーのために無駄になっていて残念。これが本気なのかテオ? (alexandre) | [投票] |
★5 | 難民や戦争といった20世紀の時代背景の中で、哀しみを極限まで高めたギリシャ悲劇的作品。水が隠喩をもって効果的に使われた映像は実に素晴らしく、アンゲロプロス作品以外では味わえないものだ。期待通りの傑作!(2005.5.3.) [review] (Keita) | [投票(3)] |
★5 | 最初の2ショットで巨大な流転のクロニクルを語ろうとする圧倒的気概に呑まれる。自我に立脚した生き方を訴求するエレニを、しかしギリシャ近代史は容赦なく苛むわけだが、その個人史への歴史の侵食は豊穣なエピソード群により形骸から免れる。到達点だろう。 (けにろん) | [投票(2)] |