★4 | 牛と地震。飛行と引退。 [review] (ペペロンチーノ) | [投票(3)] |
★4 | 「風立ちぬ、いざ生きめやも」という日本語訳の適否には諸説あるそうだけれども、ともかく、常識的な認識の枠組み内では何らの関係も持たないはずの「風」と「生きること」に何らかの連絡を見出だせずにはおれない感受性において、ポール・ヴァレリーと堀辰雄と宮崎駿は一直線に連なるのだろうかしらん。 [review] (3819695) | [投票(7)] |
★4 | 本作は凄まじく中途半端な作品だ。でもそれこそが本作の素晴らしさでもある。好き放題映画作る楽しさに溢れてる。 [review] (甘崎庵) | [投票(6)] |
★4 | 間違いなく戦争と殺戮が背景にある物語であるのに、画面いっぱいに満ち溢れる幸福感。ナチスの宣伝映画を撮ったレニ・リーフェンシュタールは「私は政治には全く興味はなかった。興味があったのは美だけ」と言ったそうだが、この映画にもそういう精神性を感じる。 (太陽と戦慄) | [投票(3)] |
★5 | 『ポニョ』に立ち込めていた死の匂いが転化し、老境の官能とでも呼ぶべき鮮やかさが全編に漲っている。傘、帽子、雨、雪、火事で舞う火の粉、煙、流れる雲、そして飛行機。それらを包む「風」。文字通り「風が立つ」瞬間を可視化させるための、一連の浮遊物。飛翔と風に対する狂おしいまでの表現欲。嗚呼、説話の経済的効率など大空の向こうへ吹っ飛ばす、瞬間瞬間のみの運動に立脚した宮崎駿の最新作はやはり傑作であった。 [review] (赤い戦車) | [投票(6)] |
★4 | 相変わらず、大粒の涙には泣かされちゃうぜ。86/100 (たろ) | [投票(1)] |
★4 | 二郎は美という呪いに囚われた、永遠の奴隷だ。それでも懲りない、懲りないのが凄い。 [review] (ペンクロフ) | [投票(13)] |
★4 | アニメなんて言ってはいけないほど綿密な絵。それはフィルム映画と全く遜色がないほどだ。集団のシーンでも一人一人、顔の表情が違い、全く劇映画のごとくであります。唸りました。 [review] (セント) | [投票] |
★5 | ここで「生きる」とは「誠実に生きる」ことである。何故誠実に生きなければならないか?人間の人生は有限だからだ。人生の有限性を否応にも実感させられる年齢にならなければこれは伝わらないだろう。その意味でR-40指定。 [review] (緑雨) | [投票(7)] |
★4 | 好きなものをなぜ好きなのか、そんなのわからないんだ、ということをようやくぶちまけたのだろう。どこかにある「生きている線」を追い求めるアニメ作家宮崎駿の渾身の風の表現は、現時点で人類が到達した最高峰。ぜひ劇場での鑑賞をお薦めします。 [review] (おーい粗茶) | [投票(7)] |
★4 | 微細な表現や映画的にあろうとする工夫は相変わらず見事。しかし相変わらず舌足らずな宮崎 駿。☆3.9点。 [review] (死ぬまでシネマ) | [投票(4)] |
★5 | 恋も仕事も限定期間の最も美味しい部分のみを抽出し、人の一切の邪心・悪意は隠蔽される。水彩画のように儚い今際の際の美しいだけの思い出は、それでも黄泉の国と隣接し境界は融解してる。出会いと再会の場に於ける風の突発的な表現は鮮やかというしかない。 (けにろん) | [投票(6)] |