★2 | 淡々とサイレント映画の伴奏のような音と共に奇譚が披露されるが新しいというほどでなく、昔の演出法を起用したのも驚きという程でもなく。 (t3b) | [投票] |
★4 | 主人公の内的な変容が描かれる。ユング的でもあり、日本舞踊「椀久末松山」を思わせる展開である。精神の古層は、宗教の違いを超えて共通なのか。掛け値なしに美しい空中浮遊=脱魂のシーンには見る者(世界中の様々な民族を想定していると思う)を試すようなオリヴェイラの視線を感じる。
(ジェリー) | [投票] |
★4 | 「動くはずのないものが動き、それを目にした者はその美しさに心を奪われる」すなわち、アンジェリカとは「映画」の化身である。ならば、愛すべき木偶坊に過ぎないと思われた青年は実のところ「観客」と「演出家」の似姿をその一身に分かち持ち、一筋縄ではいかない人格の像をにわかに結び始めるだろう。 (3819695) | [投票(2)] |
★3 | 相変わらず余裕の極致のオリヴェイラ。撮り残したものをまさぐるがごとく、シンプルにしかもしつこくそしてコミカルにやさしく、恋を奏でる。しかしその相手は死びとだった、、。 [review] (セント) | [投票(3)] |
★4 | 怪異譚表現に於いてスラブ的・サイレント的な味わいという以上のもは大して無いのだが、農夫のあっさん集団への偏執や朝食時の婦人客の強固な目力や各種ノイズの底深い剣呑さとかがオリヴェイラ自身の意図や思惑とは乖離しよっぽどおっとろしくて蠱惑的。 (けにろん) | [投票(1)] |