「ヒッチコック」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
真実(2019/日=仏) |
是枝初のSF映画。 [review] (ペペロンチーノ) | [投票] | |
またもや家族。大女優に丁々発止の演技をさせつつ、皮肉と哀感が香水のように香る手練と、後味の爽やかさを楽しんだ。紅茶は見事な象徴。その温度が常に絶妙でないように、絶妙な人生などないことを知る。それにしても毎度のことだが是枝の子供使いのうまさには神が宿る。 (ジェリー) | [投票] | |
カトリーヌ・ドヌーヴ、ジュリエット・ビノシュ、イーサン・ホークはさすがに横綱大関の取り口。この難易度の役柄を御するのは造作もないとばかりの綽々芝居で、観客にもリラクゼーション効果が波及する。劇中劇でドヌーヴの向こうを張る「大器」役をどうにか全うしたマノン・クラヴェルが敢闘賞を受賞。 [review] (3819695) | [投票(4)] | |
悪い訳じゃないんだけど、もう少し配役を考えてほしかったな。豪華な俳優陣の割にアンサンブルのパワーが出せてない。 [review] (甘崎庵) | [投票(1)] | |
実にゆったりと寸分の違いのない大作家風の演出ぶりである。是枝の研ぎ澄まされた気持ちが映像の隅々にまで入り込んでいて、彼も随分老成してきたなあと思わせるほどだ。 [review] (セント) | [投票(1)] | |
ご多分に漏れず『歩いても 歩いても』を想起してしまったが、カトリーヌ・ドヌーヴ繋がりでは『クリスマス・ストーリー』も連想される。オープニングの風に揺れる樹木は、ロメールを彷彿とさせるなど、是枝のフランス映画への傾倒を感じられたり。 [review] (緑雨) | [投票(3)] | |
母娘の確執は散々描かれてきたバリエーションに過ぎないのだが、取り巻く幾人かを混じえたコミューンの空気が理解と信頼を醸し出し膨よかとしか言えない。伝説の域に入ったドヌーヴの重心が世界を揺るぎないものする一方で入れ子のSFが安定を阻害する。 (けにろん) | [投票(4)] |