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「小津安二郎」(システム既定POV)の映画ファンのコメント

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怒りの日(1943/デンマーク)************

★4魔女という徴(しるし)が機能するシステムが恐ろしい。司祭の家の室内は石牢のように抑圧的だ。各人の部屋のドアは決して同時には開かれない。姑が消えると嫁が現れ、父が引っ込むと息子が登場する。一方で燃え盛るような青草に満ちた屋外のエロチックさ。こうした対比を静謐なトーンに収めて見せる腕の冴えに唸らされた。 (ジェリー)[投票(3)]
★4やっと見ることのできたドライヤー作品。なるほど、静謐で緻密な映像。動きもスローで、人物の奥底を舐め尽くすようだ。神秘性も大。 [review] (セント)[投票(1)]
★5監督名もスタッフ名も役者名も何もクレジットが映し出されない。回り込むカメラの長回し、トーキル・ローセリスベト・モービンの素晴らしい演技。魔女狩りテーマが男と女のドラマに昇華した傑作。 (動物園のクマ)[投票]
★5ワンショットごとの確かな「意志」で一気に引き込まれ画面から目が離せなくなる。多様されるカメラの横移動は、屋内シーンではどこまでいっても“息づまり”に支配された迷宮の閉塞感をかもし、屋外の逢瀬シーンでは生と性の“息吹き”に満ちた開放感で満たされる。 [review] (ぽんしゅう)[投票(1)]
★4リスベト・モービンの瞳に、次第に本当に炎が宿って来るのが凄い。良く滑り、回り込むカメラに捉えられた家畜小屋や石柱、刺繍に糸巻き、ボートなども、彼女や十字架に負けず劣らず印象的だった。 (町田)[投票(3)]
★5女性にとって愛とは何か。 [review] (田原木)[投票(1)]
★4なぬっ!?邪悪な力となっ!? [review] (ペペロンチーノ)[投票(2)]
★3姑の執拗なな嫁いびりや教会の恣意的な魔女裁定など解り易いテーマが描かれるが、そのことによって何か深淵な心理が暴かれるわけでもない。抑圧による怒りが潜在能力を解放する『キャリー』あたりと同根の物語に見える。火刑の即物的な禍々しさは比類がない。 (けにろん)[投票]
★5検閲通過の韜晦として史上屈指のダブル・ミーニング。凍りつくような沈黙が支配する、『奇跡』の前哨戦に相応しい傑作(含『尼僧ヨアンナ』のネタバレ)。 [review] (寒山拾得)[投票(4)]