★5 | ホウ・シャオシェンの凄さを体感するにはこれを見るのが手っ取り早いだろう。演出による葛藤やもどかしさ、焦燥、さらには笑いの創出はキアロスタミを、冒頭卒業式シーンにおける望遠レンズでの空間把握などはカサヴェテスをそれぞれ想起させる。現代にも通用する八〇年代映画の最先端。まったくもって驚きの連続。 [review] (3819695) | [投票(5)] |
★3 | ノスタルジーが好きな人にはいいかも知れないが…。 (Yasu) | [投票] |
★5 | 緑陰の美しさを忘れることはないであろう傑作。窓外はややきつめのハイキーに、家の中は白壁の温度感にあわせたローキーに、人の肌のみ適正露出に。これで夏の日差しと家の中をそよぐ風の動きが見えてくる。設定だけ決めて俳優の周りに確りと空間を作ってやればドラマが回るという目論みの確かさ。 [review] (ジェリー) | [投票(4)] |
★5 | 『となりのトトロ』どころの懐かしさではない。 [review] (ゑぎ) | [投票(3)] |
★4 | 人は生と死の間を生きている。当然のごとく我々の日常には生と死の「芽」が溢れている。人の交わりの度合いが増せば増すほど、その「芽」はいたるところに姿を見せ始める。トントン少年の側を通り過ぎっていった生と死の気配、つまりは我々の日常を見る映画。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(7)] |
★5 | フィルムに焼き付けられた「夏休み」という時間。 (カズ山さん) | [投票] |
★5 | 子どもが主役であるということに、商業的なうさんくささを感じない稀有な作品。 (tredair) | [投票(2)] |
★5 | 結構カットを割っており、後の作品に比べれば超絶的な長回しも鳴りを潜めていて大分単純な映画に見えるかもしれないが、それ故この作家の破格の才能がより露わになっている。光の扱い、フレーミング、人物配置、天才の作品とはまさにこれ。 (赤い戦車) | [投票(1)] |
★3 | ジャンルの同工作が多数あるなか突出した何かがあるわけでもない。垣間見える大人世界が少年の自我の萌芽に寄与することもないスケッチ。ピンビン共闘以降のスタイルは未だ確立されていないが『童年往事』の前半はこの映画の凝縮版だったことだけは解る。 (けにろん) | [投票] |
★5 | 冬冬の折り重なる目撃が大人の事情を垣間見た混乱の冗談である一方、妹の婷婷の寒子目撃は直截に心のなかに飛び込んでくる。この非対称性の巧みさ。 [review] (寒山拾得) | [投票(3)] |