★3 | 「欲望」を共通項とした「食」と「性」の複合主題はありきたりだが、そこに「給仕行為=サーヴ(ィス)」が割って入るあたりが興味深い。主人公の妻のナチス女性としての造型も現代映画らしい豊かなニュアンスを持っているし、切手が大財産というのも分かったような分からぬような感じで面白い。裸体選択眼の確かさも光る。 (3819695) | [投票] |
★3 | 原作が長く発禁になっていたので致し方ないのだが、旬を逃したというか、映画化のタイミングがやや遅かったのではないかと。「英国王給仕人」がタイトルに出てくるほど重要な役回りでないのも若干肩透かし。[下高井戸シネマ] (Yasu) | [投票] |
★5 | 題名からは計り知れない超娯楽作であり、政治劇であり、民族歴史叙事詩であり、そして何より哀しくも強い人間賛歌の秀作であります。 [review] (セント) | [投票] |
★4 | ヤンのとぼけた味わいと、彼を取り巻く人間を捉える視線が辛辣かつ軽やかであること。女たちがみな華やかで、上品かつ艶やかなエロスをふりまくこと。過ぎ去った時代を悔いるでなく、誇るのでもないということ。この三点でこれは、大人のための極上の娯楽映画だ。 (ぽんしゅう) | [投票(1)] |
★4 | 歴史を見とおす冷静で確かな目。ユーモアとはきっとここから生まれるのだ。年に数回出会うか出会わないかの、心揺さぶられる傑作。 [review] (G31) | [投票] |