★5 | 『デス・プルーフ』のような「奇跡」の映画ではない。だからこそ感動的だ。タランティーノは自前の演出力のみでこれを傑作たらしめた。この「バスターズ」という集団をして「ダーティ・ダズン」を目指さないことの聡明さ。ブラッド・ピットを除くバスターズの「顔面」のつまらなさときたら! [review] (3819695) | [投票(15)] |
★4 | 映画の倫理性を徹底追求した作品。映画は殺されねばならない。 [review] (ジェリー) | [投票(4)] |
★4 | 勿論とても面白かったけれど、余りにコアな映画ファン、もう好事家と云ってもいい映画通への目配せが多過ぎるように思われて気恥ずかしい。また、改めて映画監督としての胆力というか膂力というかを認識したが、でも実は手放しで褒めちぎるほどのことでもないと思う。薄っぺらな造型も見受けられる。 [review] (ゑぎ) | [投票(15)] |
★5 | 映画、映画。もうどこを見ても映画。映画の中にある映画と言ってもいいほど映画に対するオマージュが感じられる映画だ。それでいて映画的抑制があり、美学がある。このタランティーノの大人への変身ぶりはいかがしたものか、、。
[review] (セント) | [投票(3)] |
★5 | タランティーノは本当に映画が好きなんですね。 [review] (chokobo) | [投票] |
★4 | ある種の諦めに満ちた、どうにも気の重い映画だ。諦めさせられたのは正義(=正解)への無邪気な思いである。怨念や強権を頼りに、正解なき迷宮を右往左往する者たち。本人に自覚があったかどうか、タランティーノの悪趣味は図らずも「今の時代」の本質を捉えている。 (ぽんしゅう) | [投票(6)] |
★4 | はっきり言ってこの映画は内容的にはとにかく空虚だ。だけど、作り手の方がその薄さを自覚して楽しんで作ってるから、逆に楽しくなりました。 [review] (甘崎庵) | [投票] |
★4 | 後半の都市部での大スプラッタより、序盤、農村部での緊迫感あふれる会話劇のサスペンスにタランティーノの醍醐味があると思うので、私なりに大満足です。 (G31) | [投票] |
★5 | 嘘や秘密を見破られまいとする際の動揺を見事に表現するメラニー・ロランら役者陣の力量。ねちっこい会話の応酬が生み出すヒリヒリした緊迫感が圧巻だ。映画館という舞台設定及び映画内映画という手法を最大限効果的に使った映画としても記憶に残る。 (太陽と戦慄) | [投票(5)] |
★4 | 何もバイオレンスに疲れるわけではなく、いちいち既視感を刺激してくる引用に正直疲れる。もう「一つ一つにいちいち反応しなきゃダメ?」とか言いたくなるワケで。 [review] (くたー) | [投票(9)] |
★4 | 以前より上手くなったが、その分大人しくなってしまって残念。それでも、とびきり美しいメラニー・ロランとクレイジーなクリストフ・ヴァルツの好演により大いに楽しめる一本。酒場のシーンを中心とする4章が昔のタラ監督を彷彿とさせて良い。5章も悪くないがちょっとカタルシスが足りなかったか。 (赤い戦車) | [投票] |
★4 | 駆け引きの映画。やらしいほど巧い。巧すぎていやらしい。 [review] (ペペロンチーノ) | [投票(8)] |
★4 | 個別のダイアログにおけるテンション演出はほぼ完璧。一方で、「大きな物語」により情感を生むことには失敗している。タランティーノは、それができない作家ではないはずなのだが。 [review] (緑雨) | [投票(3)] |
★4 | 一触即発のみを追求した沸点臨界の5幕物の、わけても永久保存的第4章でピークアウトする脚本の練り甘。終章では果たされる報復と充たされぬ愛欲と真摯な使命とお追従とシラケと大殺戮のカオスが必要だった。ダサさ承知で劇場と主役2人のカットバックも。 (けにろん) | [投票(2)] |
★4 | 見境のない行動が功を奏すこともあれば、練りに練った計画がおしゃかになることもある。この世界には人智のおよばぬ力が介在していて、それが我々の運命の総仕上げをしてくれる――その前では、誰がどんな計画をどれほど煮つめたところで、荒削りが関の山だ。(ハムレット) [review] (kiona) | [投票(21)] |