★3 | 私にしてもこのような地方の閉塞感をまったく知らないではない。とても誠実に「現実」の光景をなぞった映画だ。それはまた志だけで実現できるものでもない。技術が伴っていなければ不可能な仕事である。しかし、と思う。映画において誠実さは必ずしも面白さの味方をしない。映画らしい飛躍がもっとほしい。 [review] (3819695) | [投票(8)] |
★1 | 既視感に襲われる手垢のついた犯罪メロドラマ。テーマは分かるにしても、がさつな神経による安手な人物造形で、つまらないことこの上ない。見せられているのは人間ではなく、「マスメディア報道の裏に潜んでいる人間の真実の姿」というステレオタイプであった。 (ジェリー) | [投票(4)] |
★2 | 後半の灯台のロケーションはかなりいい。眼下に広がる海を背景にしたカットが登場した際は、かなり感動したし、エンディングの夕陽の光にも涙が出そうになった。全体に笠松則通の仕事には感心する。 [review] (ゑぎ) | [投票(2)] |
★5 | 今かろうじてその日を耐え、生きている人たち。底辺を支える肉体労働者の若者。叔父の経営する解体作業を黙々とこなす。家に帰れば離れたところにある風呂場へ寒いのに裸のままで移動するしょぼい家屋。そして、 [review] (セント) | [投票(12)] |
★4 | この映画の犯人探しをすると岡田将生と満島ひかりの二人が『悪人』ということになりませんかね?(2011/03/05) [review] (chokobo) | [投票(3)] |
★4 | 「俺、何でこんな人間なんやろ」。祐一君、それ、あんただけじゃない。みんな思ってる事だから。 [review] (青山実花) | [投票(6)] |
★4 | 頑張っている。頑張ってる結果、得られたのはこの重苦しい空気。それだけと言えばそれだけだが、それだけであることが、今を映しているということか。 (動物園のクマ) | [投票] |
★3 | 和解ではなく破壊を選択してしまう男の話しである。警察署の前で葛藤する二人を打つ豪雨。父娘の再会を濡らす冷たい雨。笠松則通が写す人を分かつ雨が美しく切ない。現代の閉塞と酷薄を精緻、かつ直裁に編んだ脚本も好いが、生真面目さがいささか堅苦しくもある。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(3)] |
★4 | あるいは本作こそが10年代の邦画傾向を示している作品なのかも知れない。 [review] (甘崎庵) | [投票] |
★4 | 現在進行形の社会のリアルな描写だと思う。深津絵里は受賞に値する熱演でしたね。 (RED DANCER) | [投票] |
★3 | 役者陣は全員良いし演出も悪くないと思う。笠松則通の撮影も夜の質感が艶かしい。久石譲のテーマ曲も好み。魚の目のアップは趣味が悪い。 [review] (赤い戦車) | [投票] |
★5 | リ・サンイルの『愛の嵐』 [review] (ペペロンチーノ) | [投票(5)] |
★4 | 今のこの国に充満している負の空気を的確にフィルムに焼き付けている。冒頭から中盤まで、観ていて心がざわざわするような息苦しさに襲われ続けた。 [review] (緑雨) | [投票(10)] |
★4 | 排他的に個人主義な満島・岡田の世代と対峙する旧世代柄本・樹木。そして、両者から排除される妻夫木・深津がいるわけだが、やはりこれは『パレード』のように並立配置されるべき。力作だが閉じた世界の逃避行劇では惜しい題材。 (けにろん) | [投票(1)] |
★3 | ずっと国道沿いで生きてきたという女の,ぼそぼそとしたつぶやきが,鑑賞からしばらく経った今も,なぜか,じわじわと私の胸を打ち続ける. (moot) | [投票(1)] |
★2 | 本当の犯人は満島ひかりの同僚の女ふたりである。推理物の出だしで、途中で犯人が独白するなど、いかにも物語が破綻していて、きっと裏があるに違いないと思わざるを得ない。その辺りは裁判を扱う続編で明かされるのであろう。 (寒山拾得) | [投票] |