★3 | 瞬間移動の映画。移動のシーンはことごとく省略されている。「自動車」も「列車」も周到に排除されている。その代わり彼らはやたら歩く。菊地凛子が驚愕の高速散歩を繰り出す草原や公園のシーンに顕著であるように、しかしその徒歩はどこかへ辿り着くための移動とはなりえずに堂々巡りしかもたらさない。 [review] (3819695) | [投票(10)] |
★2 | トラン・アン・ユンが撮影監督としてリー・ピンビンを招来し、画面ごとに調性を目まぐるしく変化させ、重い主題を鷲掴みにした気合を評価。演者にかかる負荷の高さは、ヒッチコックの域に達する。しかし、主題に直結する痛々しさの感覚が本質的なものに感じられず、演技の痛々しさにとどまる。 [review] (ジェリー) | [投票(6)] |
★4 | トラン・アン・ユン、前作が血迷ったかのような愚作だったから、心配して見ましたが、まあ本領は取り戻したかな、大作ではあったけれど一応の成果はあると思った。
[review] (セント) | [投票(5)] |
★1 | この主人公の血液型は? [review] (chokobo) | [投票(1)] |
★3 | あー、なんでこうも辛気臭いんだ。 [review] (青山実花) | [投票(5)] |
★3 | 個人的には原作が刊行された際に「あの『蛍』をよくもこんな作品にしてくれたものだな」という怒りの感情を抱いた記憶がある。 [review] (ナム太郎) | [投票(1)] |
★3 | 傷そのものである直子と対置され、傷つけられる身から不器用かつ懸命に逃れようとあがく緑のあやうい切なさは、まだ演技者の域に達していない水原希子の無粋さの賜物。ワタナベの「何もなさ」の悲壮が突き抜けないのは、空疎をビジュアルとして描くことの限界か。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(6)] |
★4 | 菊地凛子は、よく言えば全ての作品が体当たり役。悪く言えば、変な役ばっかり。 [review] (甘崎庵) | [投票] |
★2 | 原作の透明な世界観をよく体現した作品だったように思う。ただ原作の透明な世界観は嫌いなのだった。 (G31) | [投票] |
★4 | 壁の周りを歩く物語。なんにせよハルキの映画化は難しい。というか、ほぼ不可能。長いレビューになっちまった。やれやれ。 [review] (ペペロンチーノ) | [投票(13)] |
★4 | 基本的には原作小説の世界に殉じている感があるが、風土の表現については独自性を感じる。ワタナベが緑の部屋を訪れるシーンで窓外に雨が降りしきる光景はまるで亜熱帯のよう。 [review] (緑雨) | [投票(3)] |
★5 | 内省的な高踏さで繕われたエロ文学としての在り様に忠実であるし、出来不出来はあるが表現に確信的な強度が持続されている。モラトリアムな諦観とモラリスティックな信義則の奇妙な同居。情緒的でない60年代ムードの堅牢。驚愕の水原希子の台詞回し。 (けにろん) | [投票(5)] |