| ★4 | 「世界は壊れない」と登場人物がいう。私もそう思う。既に壊れてしまっているものが二度壊れることはないからだ。崩壊後の堅牢な廃墟という皮肉な対象物をキャメラは時間を切り詰めることなく捉え続ける。人が胸苦しさを感じるときの吐息のような編集のテンポが素晴らしい。 [review] (ジェリー) | [投票(2)] |
| ★4 | 第一次大戦前夜という時代設定はあるものの、この映画の厳しい人間洞察は、とうてい映画の中の出来事なんだと映画と自分自身とを切り離すことはできない。見ていてまさに不快である。汚辱の映画である。しかも善という概念からは対局的な位置にある。 [review] (セント) | [投票(4)] |
| ★5 | 「お前は醜くて皺が多くて口が臭い」って‥‥いくらなんでもそこまで言うかねぇ？（2011/12/1） [review] (chokobo) | [投票] |
| ★5 | 日常に透る邪気。不快な映画だ。遥か天上で生じた抑圧は歪みを生みながら弱者から弱者へと下降する。下へ行くにつれ歪みは圧縮され見えにくくなるがその濃度は増し「圧」は高まる。厄介なことに弱者ほど「圧」に対して本能的、つまり非理性的に反発するものだ。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(10)] |
| ★3 | 犯人探しのミステリー、サスペンスは重点に置かず、村全体の空気の不穏さ、人から人への悪意の伝達を味わう作品。 [review] (赤い戦車) | [投票(4)] |
| ★4 | 一見連関しない悪意の連鎖が不穏な空気に辛うじてとどまる作劇意図はある意味明快ではあるが、意図された説話が神話領域へ解き放たれるには至らなかった。逆説のロマンティシズムを担うニクヴィストクラスのモノクロ使いが居れば或いはと思わせた。 (けにろん) | [投票(3)] |
| ★3 | 何か平凡だが、ドイツ農村のルター派を知らないと判らない世界なのかも知れず。 [review] (寒山拾得) | [投票(1)] |