★3 | 馬車と自動車が共存する時代感がいい。クリストファー・ハンプトンの映画として語るべき作品だが、肉体・妄想・暴力などのクローネンバーグ的とされる主題を排したことで見えてくる基礎演出力の向上、米国映画と欧州映画の中庸的語り口に目を細める。「映画」においても会話は両義的に危険なメソッドだ。 (3819695) | [投票] |
★3 | 良くも悪しくもキーラ・ナイトレイの熱演について語られることがもっぱらになると思うのだが、実を云うとこれがオーバーアクトかどうはか私には判然としない。登場シーンで嫌気がさしたのは事実だが、ナイスファイトと認めたい気持ちもある。 [review] (ゑぎ) | [投票(2)] |
★4 | 今回はクローネンバーグの軽いジャブといった感じ。引き込まれそうになる水面の妖しい揺らめきが最高。会話場面の位置によって関係の変化を表していくのが上手い。ユングの部屋に飾ってある帆船?の印象派風の絵と、妻から贈られたヨットとの関連は何なのだろうか。とりあえず奥さん役のサラ・ガドンが凄く好み。 [review] (赤い戦車) | [投票] |
★3 | 確執や愛憎など常道なメリハリがクローネンバーグは不得手。かと言って、カルトな精神学世界を舞台にしつつ得意の変態嗜好も遠慮して出せない。結果、ダラで平板な凡作となった。皮肉にもキーラの茶番演技を良しとする感覚のみが常軌を逸脱している。 (けにろん) | [投票(2)] |