★3 | これほど雄弁に描き込んだ空間と気象を手にしてもなお音楽と台詞の饒舌を重ねずにおれない作家の熱情と技術は、一般的には強迫観念と名付けられている。『言の葉の庭』と題しておきながら無言劇を繰り広げてみせる映画であればさぞかし格好よかったろう、というのはいかにも無責任な放言に過ぎぬとしても。 [review] (3819695) | [投票(3)] |
★4 | 女性の全貌が明らかになるほど物語的興味が薄れていくのが難。年齢という記号も2人の関係性や少年へのあり得ない感を強めてしまっており、言葉に音楽が被るクライマックスも引く。が、風景描写や謎めいた前半の展開、採寸場面の艶やかさと雨と傘はやはりよい。 (ナム太郎) | [投票(1)] |
★4 | 監督が評価される作品はニッチだ。でもそこに活路を見いだす姿勢は全面的に受け入れたい。 [review] (甘崎庵) | [投票] |
★4 | 仕事をサボり公園で漱石の「行人」を読みながらメランコリーな物思いに耽るアラサー女性などいかにも想像の産物臭いし、増してや主人公のガキと組み合わさるとサンドバッグの1つや2つ殴り飛ばしたくなるような恥ずかしさが横溢する。が、画面に関しては圧倒的だ。自然光に拘った描写はアニメーションの極致ともいうべき美しさ。また、日本映画史における「雨」を語る際、外せない一作となるだろう。 (赤い戦車) | [投票] |
★3 | ハッとするような色使い、へたなモノローグ、ギョッとするような動き、ぺったなダイアローグ、ギョギョ魚っとするようなカット割、クソぺったな決め台詞。それでも、クライマックスのシャウトは胸を打つ。歌いたい歌を歌ってるよな。(と言いつつも、レビューはケチばかり) [review] (kiona) | [投票(5)] |
★2 | 大風呂敷なタイトルが虚しい余りにも平凡な物語とテレンス・マリックのパクリの風景描写。高校生は無料の公園に行きなさい。眉毛も剃らないように。 (寒山拾得) | [投票] |