★1 | クローズドループの世界の詩的作用を描きたい・・・制作者はそういう夢を見たのか。人間の卑小さに壮大なはったりをかませてしまっただけに終わった。つくりは真面目なので、人知と熱意をフィルムに捧げた結果と思うと、観た徒労感が大きい。 (ジェリー) | [投票] |
★4 | 奥尻の流氷に浸かった女が海から氷上に這い出す。女は微笑を浮かべている。そんなファーストシーン。が、映像は反転し大災害の模様を写す。3.11かなあと思ったが、奥尻津波の様子である。
[review] (セント) | [投票(2)] |
★5 | 激しく家族を希求しながらも、絶対に家族になり得ない「愛」を生きざるを得ない者たち。この二重に否定された関係が紡ぎだす、おぞましくもピュアな「愛」は内へ内へと閉じこもるほどに濃密さを増し、他者を寄せ付けない迫力をはらむ。稀代まれな反・家族映画。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(4)] |
★2 | 価値観の提示が一方的すぎ、禁断の愛の“禁断”感がまるで足りない。主人公らが自分たちの価値観に溺れるのはよいとして、作り手まで一緒に陶酔してちゃしょうがない。 [review] (G31) | [投票(3)] |
★4 | 二階堂ふみは日本のエマニュエル・ベアール。ベアール姉さん、事件です!(<言いたいだけ) [review] (ペペロンチーノ) | [投票] |
★3 | 北の地での暮らしの厳しさや侘しさを画面に定着させることにかけては、この監督の右に出るものはいないが、ヤマ場だけがつながれていて、前触れも余韻も無い感じ。 [review] (緑雨) | [投票(1)] |
★4 | 「私の男」ならぬ「俺の女」的男視線に変換されたと思しき構成はヘタ打てば「飼育」ものと同質化する構造を孕む為どうにも腑に落ちない。が、2度の事件を筆頭に描写が突き放した怜悧を維持し米犯罪小説のような即物感が漲る。度し難い瑕疵はふみのブラ。 (けにろん) | [投票(2)] |
★4 | 大島渚や田中登を継承する、淫蕩による画一化の批判。標的は災害=絆という公式か。 [review] (寒山拾得) | [投票(4)] |