★4 | 物語において「主人公」の資格は必ずしも事件や事故の「当事者」にのみ与えられるのではない。「弁護士」「交渉人」「仲介役」であるトム・ハンクスのキャラクタ的本質は、双方の当事者の「間に立つ」ところにある。しかり、「(不屈の男=)standing man(=立つ男)」が立つ場とは「間」にほかならない。 [review] (3819695) | [投票(1)] |
★4 | 自由の名のもと時の感情に流される短絡ポピュリズムと、単一思想のもと権威と権力に身を委ねる妄信教条主義。仲介人(トム・ハンクス)が直面する対立軸は、国や地域や宗教と、目先が変わっても今も同じ。そうは言っても、無邪気なヒロイズムが少し鼻につく。 [review] (ぽんしゅう) | [投票] |
★4 | アメリカ人にとって、「敵国」のスパイに敵愾心を燃やすことも当然、合衆国憲法をこそ最も尊ぶ姿勢もまた否定しがたい理想像なのですね。 [review] (G31) | [投票(1)] |
★2 | 飛行機内で鑑賞。対話する場面の多い映画であるのだから、それをいかに躍動的に見せるかが重要な筈であるが、特に細かい演出がなされた形跡もなく、申し訳程度に境界線のイメージ等が出てくるものの統一性を欠く。 [review] (赤い戦車) | [投票] |
★3 | スピルバーグの史実物は小学校の図書館にある伝記本みたい。 [review] (ペペロンチーノ) | [投票(2)] |
★5 | 2度にわたる交渉の信念はどうも通り一片の正義とかではなく仕事への誠実に裏打ちされてるらしい。為にする展開も散りばめた時代寸景にU2撃墜を混入させて切り抜けた。驚くほどにクールな計算に裏打ちされたベタ人情劇。ベルリンの臨場感と切迫度は弩級だ。 (けにろん) | [投票(3)] |