★2 | 回想形式によって醸成される感傷は好みではない。それは時に甘いが大方は腐臭を伴う。プロットは聡明さとふくらみを欠く。主役2名の踏ん張りも出来の悪い構成が帳消しし、エドモンド・オブライエンら脇役の好演も、ロッサノ・ブラッツィの線の弱さで台無し。 (ジェリー) | [投票] |
★4 | 例えば「このような構成は今では新鮮みを欠く」という物言いこそ、ありきたりだ。これは全くもって映画的な構成を持った映画なのだと思う。このマンキーウィッツとジャック・カーディフの造型こそハリウッド1950年代の最高水準を示した演出だ。そしてエドモンド・オブライエンの怪演! (ゑぎ) | [投票(1)] |
★4 | 踊り子を見せることなく、それを観る男、女、子供を次々に舐める冒頭の演出。踊り子が人の心にもたらすインパクトと覗き見られるかのように人々の心の襞を写し取るカメラ。映画を観る喜び! [review] (動物園のクマ) | [投票(2)] |
★4 | 長年願い続けた夢も、叶ってみれば理想とはまるで違う。おとぎ話を信じてしまう人間の悲しさ。マンキーウィッツのシビアな視線に打たれる。 (太陽と戦慄) | [投票(2)] |
★4 | 成り上がって行くガードナーを常に醒めた視線で眺めるボギーがプロらしい冷徹さを演じて正にタイプキャストだが、つるむオブライエンともども根底には慈愛がある。救いがない顛末を語るに絶妙な距離と語り口。『イヴ』と好対を成す業界秘話講談。 (けにろん) | [投票] |